記事公開日:2024.02.28
最終更新日:2024.03.18

正確な工数取得による見積もりの精度向上で利益最大化!

いつも当コラムをご愛読いただきありがとうございます。
近年は材料費の高騰により、頭を悩ませている企業も多いことでしょう。そのような状況の中でどれくらいの利益が出ているのか、把握できておりますでしょうか。

1.正確な工数と見積もりの関係性

まず、利益を上げるためには材料費の変動・実際労務費(工数)・固定費(機械の消耗費等)に即した適切な見積書が必要です。
つまり、正確な見積もりを行うことは、企業の成長において不可欠ということです。
しかし、実際に見積書に正確な労務費・固定費を組み込めている企業は多くありません。
それは実際の工数を正確に把握することが非常に難しいからです。
ただし、実際の工数を把握することで効率的な生産計画を立て、生産性を向上させることができます。
以下では、実際の工数を取得することのメリット、重要性について探っていきます。
また、本コラムの最後に工数取得の一例も記載いたします。

2.工数取得の重要性

“まず第一に、実際の工数を把握することによって、生産ラインや作業プロセスにおける問題点を特定することができます。
例えば、特定の工程で時間がかかりすぎている場合や、作業効率が低い場合には、その原因を突き止めて改善策を講じることができます。
これにより、無駄な時間やリソースの浪費を防ぎ、生産性を向上させることが可能となります。

さらに、実際の工数を把握することによって、将来の生産計画や見積もりの作成に役立ちます。
過去のデータを元に、将来のプロジェクトやオーダーに必要なリソースや時間を正確に見積もることができます。
これにより、予算や生産計画の適切な管理が可能となり、顧客との信頼関係を築くことができ、利益率の向上も見込めます。

また、実際の工数を把握することは、従業員のモチベーション向上にもつながります。
従業員が自分の作業に費やす時間や労力が正確に評価されることで、彼らの成果に対する認識や報酬が適切に与えられるようになります。
これにより、従業員の満足度が向上し、生産性や品質の向上に繋がります。

では、実際工数を取得するためにはどのような方法があるのでしょうか。

3.工数取得の事例

①タブレットを利用した工数取得
この事例では、各作業場に指示書や現品票を読み取り、作業時間を計るためのタブレットを設置します。
このタブレットはのデータは直接基幹システムに送信されるため、紙への手書き作業や二重の転記などが排除されます。
また、作業者の操作も指示書を読み込み、作業スタート・ストップボタンを押すだけのため、作業効率に影響を及ぼすことはありません。
タブレットを使用する例では、以下で紹介するRFIDを使用するよりも安価で導入が可能です。
ただし、作業者が入力を忘れた場合など、データの正確性は劣ります。

②RFID(センサ)を利用した工数取得
この事例では、各作業場・作業者・製品・指示書などあらゆる組み合わせのヒト・ものにセンサを設置します。
それによって作業員が所定の作業場のエリアに入った時点で作業開始、エリアを出ると作業終了と自動でデータがシステムに送信されます。
RFIDを使うことでタブレットと違い、作業者自身の操作も必要なく、入力忘れもないため簡単かつ正確なデータが取得できます。
ただし、比較的高価なため、導入する際には補助金の活用も視野に入れるとよいでしょう。

4.さいごに

総括すると、工場の生産工程における実際の工数を取得することは、企業にとって重要な戦略的手段であり、正確な見積もりや効率的な生産計画を立てる上で欠かせない要素です。
実際の工数を把握することで、問題点の特定や改善、生産計画の立案、従業員のモチベーション向上など、さまざまな利点がもたらされます。
そのため、企業は実際の工数の取得に十分なリソースを割くことが重要です。

 

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