記事公開日:2022.10.28
最終更新日:2024.10.18

協働ロボットの価格はいくら?低コストで導入する手法とは!

協働ロボットの特徴と活用事例、注目メーカーを解説

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いつも当コラムをご愛読いただきありがとうございます。

1.協働ロボットの価格

1-1.協働ロボット本体の価格

協働ロボット本体の価格は、その可搬重量にもよりますが、約300~500万円が一般的です。
中古で購入すれば、同じモノを150~200万円程度で手に入れることも可能です。
しかし、近年ではさらに低コストの協働ロボットも登場しています。
例えば、igusが提供する協働ロボットは100万円台、Fair Innovationが提供する協働ロボットは50万円台です。

(引用:https://www.igus.co.jp/Press/17169/rebel)
(引用:https://smart-factory.funaisoken.co.jp/231212/)
ここ数年で、協働ロボットは低コスト化が進んでいると考えられます。

⇒関連記事:日本&海外の協働ロボットメーカー16社の特徴を紹介!
⇒関連記事:協働ロボットの特徴と導入事例

1-2.協働ロボット本体以外の価格

残念ながら、協働ロボットの本体だけでは、自動化を行うことはできません。
実現したい自動化機能に合わせて、カメラ、ロボット架台、ロボットハンド、各種センサー、ワークストッカー、搬送装置などの機器が必要となります。
ロボット本体以外の価格は、実現したい自動化機能によって大幅に変動します。

例えば、ワークの投入と取り出しを自動化するための協働ロボットを検討しているとします。
協働ロボット本体に加えて架台、ハンドを購入し、SIerにシステムインテグレーションを外注するとすれば、トータル費用は1529万円かかります。

(協働ロボット本体:500万円
ロボットハンド:27万円
架台:2万円
システムインテグレーション費用:1000万円
としたときの費用合計)

お金をかけようと思えばいくらでも良いロボット環境を作ることができますが、費用対効果を考慮し、必要かつ十分な仕様を検討することが非常に重要です。
ロボットを導入する際には、導入後にかかるコストも考慮する必要があります。
一般的に、協働ロボット導入時、導入後にかかるコスト費目は以下のように大まかに分類されます。
導入時と導入後の必要コスト項目

ロボット本体やメンテナンス、人材育成にはどうしても費用をかける必要がありますが、カメラ、架台などの任意費用については、要件次第で削減することが可能です。
また、メンテナンスや作業者への研修などを無料で提供しているメーカーもある様です。

2.協働ロボットの低コスト導入術


先述の通り、近年協働ロボットは低コスト化が進んでいます。
そこからさらに低コストで協働ロボットを導入するには、どのような手法を用いればよいのでしょうか?

ポイントは2点あります。

  1. SIerなしで協働ロボット導入を行うこと
  2. シンプルな機器構成にすること

詳しく見ていきます。

2-1.SIerなしで協働ロボット導入を行うこと

SIerなしで協働ロボットを導入・運用できるか。これが協働ロボット活用成功の分かれ目と言えます。
SIerなしで協働ロボットが運用できれば、ロボットで製造したい品種を追加する際、低コスト且つ素早く品種追加を行うことができ、導入効果の向上を見込むことができます。
反対に、自社内で協働ロボットの運用ができない場合、品種追加の際にいちいちSIerを呼ぶことになり、その度にムダなコストや時間が発生してしまい、減価償却に時間がかかってしまいます。

協働ロボットの特徴は、その“ティーチングのしやすさ“にあります。
未経験の現場作業者でも直感的にティーチングを行うことができることが強みです。
また、近年では、AIを使った、自動でティーチングを行うソフトなども登場しています。
協働ロボット導入の際は、ダイレクトティーチングやAIの強みを生かしながら”自社内製化を行うこと“を強くオススメします。

2-2.シンプルな機器構成にすること

次のポイントは、シンプルな機器構成にすることです。
協働ロボットには、様々なオプションをつけることができます。
当たり前ですが、様々なオプションはつければつけた分だけ費用がかさみ、減価償却に時間がかかります。
必要十分な機器構成にすることで、少ない費用で導入効果を最大化させることができます。

では、どうすれば自社に最適な、シンプルな機器構成を実現できるのでしょうか?
それは、「製品・作業分析」です。

この分析なくして、特に多品種少量生産の製造業における費用対効果の最大化は難しいです。

製品・作業分析を行う必要がある理由は、自動化効果の大きい作業・製品を絞るためです。
品種の多い工場でロボットによる自動化をしようとしても、一度にたくさんの製品群を自動化することは不可能です。

より短期的に自動化の効果を出すには、自動化効果の大きい作業、製品を絞り、順々にロボットによる自動化を進めていく必要があります。

そのため、船井総研ではお客様にロボット導入を行う際は必ず「製品・作業分析」を行っています。

続きは下記のダウンロード資料で解説します。
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中小製造業がロボット導入で費用対効果を最大化するために最初にすべきこと

3.まとめ


本記事では、協働ロボットの価格と、その価格をより低くする方法について解説致しました。
情報収集の一助になれば幸いです。

船井総研では、中堅・中小製造業向けに、コンサルティングを行っております。
ロボット導入に限らず、AI・ERP導入支援も行っております。
お困りの際は、無料オンライン相談会をご活用ください。

■お問い合わせはこちらから(協働ロボット活用の無料相談希望と記載下さい)
https://lp.funaisoken.co.jp/mt/smart-factory/counsel.html

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