記事公開日:2024.03.18
最終更新日:2024.03.18

「工場の新設・増設を検討している方必見!工場新設・増設前に検討すべきこと3選!

いつも当コラムをご愛読いただきありがとうございます。

工場の新設や増設は、一生に1度あるかないかの重要な投資です。
導入効果を最大化するためには、工場を建てる前にいくつか検討すべきことがあります。

今回は、工場の新設/増設前に検討すべき

・工場新設/増設プロジェクトのゴール設定
・工場レイアウトと動線の最適化
・基幹システムの導入
・補助金の獲得

について紹介します。
(筆者は特に、補助金の獲得については検討必須だと考えています。ぜひ最後までご覧ください。)

本記事を見て、新設/増設の投資効果を最大化させたいと感じた方は、無料相談をご活用ください。

ご要望に合わせて製造業におけるレイアウトの作成/基幹システム導入/補助金獲得専門のコンサルタントが対応させていただきます。

1.工場新設・増設前に検討すべきこと

1-1.工場新設/増設プロジェクトのゴール設定

工場の新設/増設の効果を最大化し、投資を成功させるためには、そのゴールを決めることが非常に重要です。

工場を新しく建てること、増やすことそれ自体は工場新設/増設プロジェクトのゴールにはなりえません。(新しく建てること、増やすことは手段です!)
「工場を建てることで、売り上げ1.5倍を達成する」と言うような、新設/増設によって達成したいことがゴールになりえます。

設定すべきゴールは、企業の状態や意向によって異なります。例えば、下記のような例が挙げられます。
「作業環境の改善、離職率の低下。重量物を扱っており、作業員の負担が大きいため、作業員が楽に作業できる環境を作る」
「今後の需要を見越して、A製品を1日5000個作れるような生産能力を確保する」

プロジェクトの初期段階で上記の様な適切なゴール設定について議論・策定ができれば、後工程で比較的容易に意思決定をすることができます。

例えば、工場を新しく建てる際に頻発するケースの一つに、「理想が膨らみ見積もりが予算をはるかに超えてしまう」というケースがあります。当然、投資先の取捨選択をする必要があるのですが、事前にプロジェクトのゴールを策定しておけば、その投資がゴール達成に寄与するのか?という尺度において比較的容易に議論・決定をすることができます。

(反対に、プロジェクトメンバー全員が納得するゴール設定を行っていないと、立場によって判断基準が異なってしまい、議論を収集することが困難になってしまいます。(経営層は
経営層の判断基準、現場作業者は現場作業者の判断基準・情報システムは情報システムの判断基準で発言してしまうので、部分最適的な議論になってしまいます。)

自社の現場の状況や、目指したい理想から鑑みて、適切なゴールを策定しましょう。

1-2.工場レイアウトと導線の最適化

既存の工場において、工場レイアウト/導線の最適化はできていますか?
既存の工場に対して上記の最適化施策を行うには、少々ハードルが高いです。
なぜなら、機械を動かすために一時的に生産を止める必要があったり、また機械の配置を移動させるためにお金がよりかかってしまうからです。

その点、新しく建てる工場に関しては、まっさらな状態からレイアウトを考えるため、比較的容易に最適化施策を行うことができます。よって、工場レイアウト/導線の最適化は、工場を建てる前に検討することをおすすめします。

工場レイアウト/導線の最適化を行うために注意すべき要点は、4つあります。

①スペースが最適化されているか
工場内のスペースを最大限に活用するために、設備配置を最適化します。

②物流が最適化されているか
生産プロセスや材料の流れを最適化し、物流効率を向上させます。材料や製品の入出庫の効率化、および生産設備と物流設備の連携などを鑑み、最適化を行います。

③安全性の確保
労働者の安全を確保するために、工場の設計に安全対策を組み込みます。適切な作業スペースの確保、機器の安全性評価、防火設備の配置などが挙げられます。

④環境への配慮
環境への配慮も行った工場の設計を行えるとなお良いでしょう。例えば、省エネ設備や再生可能エネルギーの導入、廃棄物管理システムの改善などが挙げられます。今後長い目で事業運営を考えていく際に、避けては通れない観点です。

近年では、デジタルツインと呼ばれる技術によって、デジタル上で作業者や製品の動線、機械の配置などのシミュレーションが可能となっています。
よって、以前と比較してより容易に動線シミュレーションを行うことが可能となっています。

1-3.基幹システムの導入

現在の工場において、基幹システムは十分に活用できていますでしょうか?

上記の、工場レイアウト、導線の最適化と同様、新工場においては、まっさらな状態から基幹システムを導入することができるので、新設のタイミングで検討すべき事項です。

基幹システム導入は、下記のようなフローをたどっていくのが一般的です。

ただし、基幹システム導入は、非常に難易度が高いことで知られています。
ほとんどのシステムは部署の垣根を越えて使われるものになるため全体最適的システム構築を行わなわなければならず、また参画するメンバーも経営層から現場作業者まで多岐にわたるためです。

実際に、よく弊社に相談いただくお悩みとして、下記の様なものが挙げられます。

「基幹システムを導入したが、うまく活用できていない」
「パッケージシステムに莫大な投資をしてカスタマイズを行ったが、全く使っていない機能がある」
「基幹システムを導入したが、いまだにエクセルも併用している箇所がある」

基幹システム導入は、工場新設/増設と同様に、一生に数回あるかどうかの大規模投資になります。導入を成功させるためには、基幹システム導入経験のある情報システム専門の人材を雇ったり、第三者の視点からプロジェクトに関わることができるコンサルタントを活用することが重要です。

1-4.補助金の獲得

最後に検討すべき事項は補助金の獲得です。
はじめにでもお伝えしましたが、工場の新設/増設において補助金獲得の検討は必須であると考えています。

言わずもがなではありますが、補助金を活用することで、費用のハードルを下げ、より大胆に投資することが可能になるからです。

2024年3月現在、工場を新設/増設したい方が検討すべき補助金は、
経済産業省が出している「大規模成長投資補助金」です。

主な要件は以下の様になっています。

  • 従業員2,000名以下の企業であること
  • 最低投資額10億以上50億円未満
    ※投資総額が5億円などはそもそも応募できない
  • 投資額の1/3補助
  • 一人当たり賃金の伸びが3年間、地域の平均賃金伸びを上回ること

ホームページに記載のスケジュールでは、2024年4月30日が公募締め切りとなっていますが、同補助金は今後3年間のうちに再度公募が開始されると予想されています。
HP:https://seichotoushi-hojo.jp/

よって、来年以降に投資を計画している企業は、今からでも準備を始めることを強くおすすめします。

2.まとめ

今回は、工場新設・増設前に検討すべきこと3選を紹介致しました。工場の新設・増設は、事業を飛躍させるための、人生で1回あるかないかの大きなプロジェクトになります。だからこそ失敗は許されません。

そんな工場の新設・増設を検討している方に向けて、船井総研ではオンライン無料相談会を行っております。

船井総研のつよみ
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