ROBOT CONSULTING COLUMN 自動化・ロボットコンサルティングコラム

専門コンサルタントが執筆するAI・ロボットコラム
最新のAI・ロボット技術に精通したコンサルタントによる定期コラム

New Reportリリース!! “TIG溶接におけるロボット活用のポイントを徹底解説!!”

2021.05.28

板金溶接業における人手不足や職人技術の技術継承(属人化)は中小板金溶接加工業にとって優先して解決すべき課題の筆頭であると考えます。 今回はその中でもTIG溶接にポイントを絞って解説していきます。 本コラムの内容をより詳しく解説したダウンロードレポートをご用意しております。 是非最後までお読みください!!     https://smart-factory.funaisoken.co.jp/download/210422_02/ 1.TIG溶接とは TIG(ティグ)溶接は、Tungsten Inert Gas(タングステン不活性ガス)溶接を略したもので、アーク溶接法の一種です。そのアーク溶接法の中でも、タングステンを電極に用いた非溶極式に分類され、溶接部をアルゴンなどの不活性ガスでシールドしながら、必要に応じて溶加材を溶かし込んで溶接する方式です。 アーク溶接は、母材を溶かすと共に、電極を溶かし溶加材としても用いる溶極式と、消耗しない電極を用い、別に溶加材を添加する非溶極式に分けられます。 TIG(ティグ)溶接は、非溶極式のアーク溶接法で、融点が3380℃と金属の中で最も高融点のタングステン、もしくはタングステン合金を電極として使用します。 アルミニウムやマグネシウムをTIG(ティグ)溶接する場合は、アーク放電のクリーニング作用を活かすことができる交流が主に使用されています。 TIG(ティグ)溶接では通常、電極が陰極、母材が陽極の正極性で、直流を流して溶接を行います。これは、電子を放出する電極に比べ、電子が衝突する母材側がより加熱されることを理由とします。 一方、電極が陽極、母材が陰極の逆極性では、電子が衝突する電極が消耗すると同時に、電子を放出する母材表面の酸化物が還元され、酸化物が取り除かれるクリーニング作用が生じます。逆極性での溶接は、電極の消耗により長時間の溶接ができないという欠点があるものの、酸化膜の融点が2000℃超と高く、正極性での溶接が困難なアルミニウムやマグネシウムなどでは極めて有効です。 そこで、アルミニウムやマグネシウムには、クリーニング作用を活かすと共に電極の消耗も抑制した交流TIG(ティグ)溶接が用いられています。 ※参考:Mitsuri https://mitsu-ri.net/articles/tig-welding 2.TIG溶接におけるロボット活用の課題 中小板金溶接加工業におけるTIG溶接工程は、多くの場合多品種かつ少量生産です。 さらに、特定の作業者でなければ出来ない製品や、部品点数が多く作業時間が掛かる製品が多く、ボトルネック工程となり生産能力不足や残業時間発生の原因となっています。 特にアルミ材の多層溶接は難易度が高く、このような作業こそ熟練の手作業で行い、簡単な溶接はロボットにより自動化していく必要があります。 ある企業を例に挙げると、TIG溶接工程で常時3名の技能者が溶接を行っていました。 溶接と研磨の工程を掛け持ちしており、慢性的な生産能力の不足と残業対応が続いており労働環境が悪化している状態でした。 加工品目が多く、点付けを複数個所付ける簡単なものから寸法要求が厳しく特定の技術者でないと出来ないモノまで幅広くあり、技能者には高いレベルを要求されるが簡単な溶接にも工数を割かれている、という状況です。 3.TIG溶接におけるロボット活用成功のポイント 以上のような現状から、この企業では以下の2つのポイントでロボット導入を進めました。 ロボットを活用して溶接工程の生産能力の底上げと残業時間の低減を図りたい そして属人的な作業からの脱却と品質の安定を図りたい ロボットシステムに求めたポイントと必要なスペックとしては以下があげられます。 薄板TIG溶接が可能である事 SUS・鉄系材料で共用出来る事 多品種対応出来る事 溶接技能の持たない人材でも生産が出来る事 一度に複数個の溶接が出来る事 シンプルな構成にして出来るだけ投資コストを下げる事 以上のように“ロボットに求める効果”と“ロボットに求めるスペック”を明確にすることがTIG溶接におけるロボット活用成功のポイントです。 4.成功事例から学ぶロボット活用におけるポイント TIG溶接のみならず、中小製造業の成功事例から学ぶロボット活用におけるポイントを以下にまとめます。 ①業務分析から自社に最適なソリューションを見つける ・将来を見据えた自動化への投資判断 ・適格な費用対効果試算 ・複数の構想から最適なシステム選択 ②スモールスタートでも、まずやってみる ・自社でロボット技術者をしっかりと育成し将来的にロボット化を拡大させる ・ロボットというものを知ってから改良をして課題を克服すれば良い ・補助金活用で初期費用負担軽減 ③ロボット担当者をバックアップする体制作り ・ロボット担当者の工数確保(特にロボット導入初期) ・溶接未経験でも溶接の知見者と協力すれば自動化出来る ④日々のロボット教示活動と生産を持続させる仕組み ・担当者任せにせず、関係者全員がリアルタイムの状況を把握し高い関心を持つ ・加工条件の記録とデータ(知見)を積み重ねる ・教示が終わった品種は、しっかりと標準作業として文章で残し誰でも出来る様にする 5.おわりに 以下のダウンロードレポートでは、今回のコラムでご紹介した成功事例をより詳しく解説しています。 下記のバナーからダウンロード頂き貴社のロボット活用にお役立て下さい。     https://smart-factory.funaisoken.co.jp/download/210422_02/ ■オンラインセミナー開催のお知らせ 板金・プレス・溶接加工業のAI&ロボット活用!社長セミナー https://smart-factory.funaisoken.co.jp/event/ 多品種少量生産の熟練技術・職人技術・人手の掛かる業務に AI&ロボットを活用して自動化&生産性UP! このような方におすすめ! 従業員100名以下の板金・プレス・溶接加工業の社長様 多品種少量生産で一品特注品も多い板金・プレス・溶接加工業の社長様 熟練技術・職人的な業務、属人化している工程が多い板金・プレス・溶接加工業の社長様 人手の掛かる工程や手間・工数が掛かる工程が多い板金・プレス・溶接加工業の社長様 AI&ロボットにこれから取り組みたいが、どのように始めれば良いか分からない社長様 本セミナーで学べるポイント! ・従業員100名以下の板金・プレス・溶接加工業の社長が知っておくべきAI&ロボットが分かる! ~少人数精鋭主義の社長の為のAI&ロボットの導入法が分かります~ ・多品種少量生産でこそ活用すべきAI&ロボットが分かる! ~大量生産ではなく多品種少量生産に適したAI&ロボットの導入法が分かります~ ・熟練技術・職人的な業務にAI&ロボット導入する方法が分かる! ~一部の熟練者・職人に依存している業務にAI&ロボットを活用する方法が分かります~ ・基礎知識や導入経験がない社長でも多品種少量生産AI&ロボット導入法が分かる! ~多品種少量生産対応AI&ロボットは良く分からない…そんな社長の為のセミナーです~ ・自社でどんな工程・業務でAI&ロボットが活用できるかが具体的に分かる! ~多品種少量生産対応AI&ロボットは良く分からない…そんな社長の為のセミナーです~ 日時・会場 〈お申し込み期限につきまして〉開催日4日前までとなります。 〈複数開催の場合〉各回、同じ内容です。ご都合のよい日時をお選びください。 開催方式:オンライン(PCがあればどこでも受講可能) 2021/07/14 (水) 13:00~15:00 2021/07/15 (木) 13:00~15:00 2021/07/20 (火) 13:00~15:00 2021/07/21 (水) 13:00~15:00 お申し込みはこちらから→ このセミナーは終了しました。最新のセミナーはこちらから。 https://smart-factory.funaisoken.co.jp/event/ ■工場AI・ロボット.comでは「無料オンライン診断サービス」を行っております 専門コンサルタントが無料でロボット活用について診断致します! ロボットを導入したいが初めてでやり方が分からない・・・ 多品種少量生産の溶接ロボットを導入したい 旋盤工程のワーク供給にロボットを活用したい 人による目視検査を自動化したい 多品種少量生産の工場でも導入可能かどうかを知りたい 他社の導入事例の詳細について聞きたい ロボットやAI活用について相談できる所が見つからない・・・ ↓↓お申し込みはこちらから↓↓ https://lp.funaisoken.co.jp/mt/smart-factory/counsel.html   [sc name="welding-robot"][/sc] 板金溶接業における人手不足や職人技術の技術継承(属人化)は中小板金溶接加工業にとって優先して解決すべき課題の筆頭であると考えます。 今回はその中でもTIG溶接にポイントを絞って解説していきます。 本コラムの内容をより詳しく解説したダウンロードレポートをご用意しております。 是非最後までお読みください!!     https://smart-factory.funaisoken.co.jp/download/210422_02/ 1.TIG溶接とは TIG(ティグ)溶接は、Tungsten Inert Gas(タングステン不活性ガス)溶接を略したもので、アーク溶接法の一種です。そのアーク溶接法の中でも、タングステンを電極に用いた非溶極式に分類され、溶接部をアルゴンなどの不活性ガスでシールドしながら、必要に応じて溶加材を溶かし込んで溶接する方式です。 アーク溶接は、母材を溶かすと共に、電極を溶かし溶加材としても用いる溶極式と、消耗しない電極を用い、別に溶加材を添加する非溶極式に分けられます。 TIG(ティグ)溶接は、非溶極式のアーク溶接法で、融点が3380℃と金属の中で最も高融点のタングステン、もしくはタングステン合金を電極として使用します。 アルミニウムやマグネシウムをTIG(ティグ)溶接する場合は、アーク放電のクリーニング作用を活かすことができる交流が主に使用されています。 TIG(ティグ)溶接では通常、電極が陰極、母材が陽極の正極性で、直流を流して溶接を行います。これは、電子を放出する電極に比べ、電子が衝突する母材側がより加熱されることを理由とします。 一方、電極が陽極、母材が陰極の逆極性では、電子が衝突する電極が消耗すると同時に、電子を放出する母材表面の酸化物が還元され、酸化物が取り除かれるクリーニング作用が生じます。逆極性での溶接は、電極の消耗により長時間の溶接ができないという欠点があるものの、酸化膜の融点が2000℃超と高く、正極性での溶接が困難なアルミニウムやマグネシウムなどでは極めて有効です。 そこで、アルミニウムやマグネシウムには、クリーニング作用を活かすと共に電極の消耗も抑制した交流TIG(ティグ)溶接が用いられています。 ※参考:Mitsuri https://mitsu-ri.net/articles/tig-welding 2.TIG溶接におけるロボット活用の課題 中小板金溶接加工業におけるTIG溶接工程は、多くの場合多品種かつ少量生産です。 さらに、特定の作業者でなければ出来ない製品や、部品点数が多く作業時間が掛かる製品が多く、ボトルネック工程となり生産能力不足や残業時間発生の原因となっています。 特にアルミ材の多層溶接は難易度が高く、このような作業こそ熟練の手作業で行い、簡単な溶接はロボットにより自動化していく必要があります。 ある企業を例に挙げると、TIG溶接工程で常時3名の技能者が溶接を行っていました。 溶接と研磨の工程を掛け持ちしており、慢性的な生産能力の不足と残業対応が続いており労働環境が悪化している状態でした。 加工品目が多く、点付けを複数個所付ける簡単なものから寸法要求が厳しく特定の技術者でないと出来ないモノまで幅広くあり、技能者には高いレベルを要求されるが簡単な溶接にも工数を割かれている、という状況です。 3.TIG溶接におけるロボット活用成功のポイント 以上のような現状から、この企業では以下の2つのポイントでロボット導入を進めました。 ロボットを活用して溶接工程の生産能力の底上げと残業時間の低減を図りたい そして属人的な作業からの脱却と品質の安定を図りたい ロボットシステムに求めたポイントと必要なスペックとしては以下があげられます。 薄板TIG溶接が可能である事 SUS・鉄系材料で共用出来る事 多品種対応出来る事 溶接技能の持たない人材でも生産が出来る事 一度に複数個の溶接が出来る事 シンプルな構成にして出来るだけ投資コストを下げる事 以上のように“ロボットに求める効果”と“ロボットに求めるスペック”を明確にすることがTIG溶接におけるロボット活用成功のポイントです。 4.成功事例から学ぶロボット活用におけるポイント TIG溶接のみならず、中小製造業の成功事例から学ぶロボット活用におけるポイントを以下にまとめます。 ①業務分析から自社に最適なソリューションを見つける ・将来を見据えた自動化への投資判断 ・適格な費用対効果試算 ・複数の構想から最適なシステム選択 ②スモールスタートでも、まずやってみる ・自社でロボット技術者をしっかりと育成し将来的にロボット化を拡大させる ・ロボットというものを知ってから改良をして課題を克服すれば良い ・補助金活用で初期費用負担軽減 ③ロボット担当者をバックアップする体制作り ・ロボット担当者の工数確保(特にロボット導入初期) ・溶接未経験でも溶接の知見者と協力すれば自動化出来る ④日々のロボット教示活動と生産を持続させる仕組み ・担当者任せにせず、関係者全員がリアルタイムの状況を把握し高い関心を持つ ・加工条件の記録とデータ(知見)を積み重ねる ・教示が終わった品種は、しっかりと標準作業として文章で残し誰でも出来る様にする 5.おわりに 以下のダウンロードレポートでは、今回のコラムでご紹介した成功事例をより詳しく解説しています。 下記のバナーからダウンロード頂き貴社のロボット活用にお役立て下さい。     https://smart-factory.funaisoken.co.jp/download/210422_02/ ■オンラインセミナー開催のお知らせ 板金・プレス・溶接加工業のAI&ロボット活用!社長セミナー https://smart-factory.funaisoken.co.jp/event/ 多品種少量生産の熟練技術・職人技術・人手の掛かる業務に AI&ロボットを活用して自動化&生産性UP! このような方におすすめ! 従業員100名以下の板金・プレス・溶接加工業の社長様 多品種少量生産で一品特注品も多い板金・プレス・溶接加工業の社長様 熟練技術・職人的な業務、属人化している工程が多い板金・プレス・溶接加工業の社長様 人手の掛かる工程や手間・工数が掛かる工程が多い板金・プレス・溶接加工業の社長様 AI&ロボットにこれから取り組みたいが、どのように始めれば良いか分からない社長様 本セミナーで学べるポイント! ・従業員100名以下の板金・プレス・溶接加工業の社長が知っておくべきAI&ロボットが分かる! ~少人数精鋭主義の社長の為のAI&ロボットの導入法が分かります~ ・多品種少量生産でこそ活用すべきAI&ロボットが分かる! ~大量生産ではなく多品種少量生産に適したAI&ロボットの導入法が分かります~ ・熟練技術・職人的な業務にAI&ロボット導入する方法が分かる! ~一部の熟練者・職人に依存している業務にAI&ロボットを活用する方法が分かります~ ・基礎知識や導入経験がない社長でも多品種少量生産AI&ロボット導入法が分かる! ~多品種少量生産対応AI&ロボットは良く分からない…そんな社長の為のセミナーです~ ・自社でどんな工程・業務でAI&ロボットが活用できるかが具体的に分かる! ~多品種少量生産対応AI&ロボットは良く分からない…そんな社長の為のセミナーです~ 日時・会場 〈お申し込み期限につきまして〉開催日4日前までとなります。 〈複数開催の場合〉各回、同じ内容です。ご都合のよい日時をお選びください。 開催方式:オンライン(PCがあればどこでも受講可能) 2021/07/14 (水) 13:00~15:00 2021/07/15 (木) 13:00~15:00 2021/07/20 (火) 13:00~15:00 2021/07/21 (水) 13:00~15:00 お申し込みはこちらから→ このセミナーは終了しました。最新のセミナーはこちらから。 https://smart-factory.funaisoken.co.jp/event/ ■工場AI・ロボット.comでは「無料オンライン診断サービス」を行っております 専門コンサルタントが無料でロボット活用について診断致します! ロボットを導入したいが初めてでやり方が分からない・・・ 多品種少量生産の溶接ロボットを導入したい 旋盤工程のワーク供給にロボットを活用したい 人による目視検査を自動化したい 多品種少量生産の工場でも導入可能かどうかを知りたい 他社の導入事例の詳細について聞きたい ロボットやAI活用について相談できる所が見つからない・・・ ↓↓お申し込みはこちらから↓↓ https://lp.funaisoken.co.jp/mt/smart-factory/counsel.html   [sc name="welding-robot"][/sc]

“成功する”機械加工業におけるロボット活用のポイントを解説

2021.05.07

機械加工業における人手不足や職人技術の技術継承(属人化)は中小機械加工業にとって優先して解決すべき課題の筆頭であると考えます。 今回は成功する機械加工業におけるロボット活用のポイントを解説していきます。 本コラムの内容をより詳しく解説したダウンロードレポートをご用意しております。 是非最後までお読みください!!     https://smart-factory.funaisoken.co.jp/download/210422_01/ 1.多品種少量生産の機械加工業でロボットを活用するポイント まず多品種少量生産についてです。 多品種少量生産とは、 工場における生産様式の一つで,同一の工場において類似性の低い製品を多品種にしかも1品目あたりは少量生産するもの。従来の少品種大量生産向けの生産システムに代って,近年の市場の変化,ニーズの多様化に柔軟に対応するために,多品種少量生産向けの生産システムの必要性が高まってきている。引用:コトバンク とあります。 ここで言う「多品種」とは何品種からが多品種になるのでしょうか。 「少量生産」とは1ロットにおける生産数が何個以下の物が少量生産になるのでしょうか。 定義は非常に曖昧なものです。 だからこそ、「多品種少量生産だからロボット化は無理だろう」と先入観でロボット活用を諦めてしまうパターンが多いのではないでしょうか? その曖昧な定義である多品種少量生産のロボット活用において重要なポイントはたった2つです。 ①製品分析 ②作業分析 分析というと難しそうに聞こえるかもしれませんが、①製品分析とはどの製品を対象にするか、であり、② 作業分析とはどの工程を対象にするか、です。 この2つの分析を組み合わせて活用条件を絞り込みます。 漠然としていた多品種少量生産のロボット活用がこの2つの分析により明確になってきます。 2.中小機械加工業におけるロボットの役割3つのポイント 中小機械加工業におけるロボットの役割は以下の3つです。 ①人による作業の代替えによる生産性向上・省人化・省力化 ②熟練作業者の高付加価値作業への配置転換 ③若手技術者の育成による企業の成長 まず、「①人による作業の代替えによる生産性向上・省人化・省力化」については「数字」でコストメリットを試算して導入効果の検証をしていく必要があります。 この段階で検証を誤ると、導入したけど何の効果も無かった、ただスペースを圧迫するだけのオブジェになってしまった、なんて言うことにもなりかねません。 それに加えて、中小製造業では一つのロボットシステム(低投資)で多品種対応(高利益)が求められます。 作業改善や作業方法(作業者動線)の変更、加工条件の見直し、加工機自体の見直し、設備レイアウトの見直し、等様々な改善を組み合わせて導入を検討する必要があります。 次に「②熟練作業者の高付加価値作業への配置転換」です。 付加価値の高い作業とは中小機械加工業が得意とする「職人の技術」です。 ロボットが出来ることはロボットが、人間にしか出来ないことは人間が、そのようにロボットと人間が作業を分担して、より短納期でより高品質な製品を提供する、中小機械加工業としての強み(技術)を生かした戦略が必要になります。 最後に「③若手技術者の育成による企業の成長」について 若手が育たないので新しいシステムを導入しても扱える人間がいない、メンテナンスできる人間がいない、さらに新たな技術の導入に手が出せない、と悪循環に陥っている企業もあるのではないでしょうか? そのような状況から脱却するための手段にもなり得ます。 ロボット等の最新技術のオペレーターや技術担当者として若手を採用し「やりがい」や「目標・目的」を持って業務に取り組んでもらうことで若手社員本人としての成長と共に企業として成長していくとこが中小製造業におけるロボット導入のポイントです。 3.機械加工業におけるロボット活用の最新の取り組み 最新の取り組みとして以下のような事例が挙げられます。 フレキシブルに移動可能な協働ロボットシステム ロボットとAGVを組み合わせた多品種少量生産対応システム 解説レポートでは以上のような最新の取り組みについて具体的な活用事例を掲載しております。 4.おわりに ダウンロードレポートでは、今回のコラムでご紹介したポイントをより詳しく解説しています。 下記のバナーからダウンロード頂き貴社のロボット活用にお役立て下さい。     https://smart-factory.funaisoken.co.jp/download/210422_01/ ■オンラインセミナー開催のお知らせ 機械加工業の為の初めてのAI&ロボット活用!社長セミナー https://smart-factory.funaisoken.co.jp/event/ マシニングセンタ・NC旋盤・複合加工機等を保有している企業向け 多品種少量生産の熟練技術・職人技術・人手の掛かる業務にAI&ロボットを活用して自動化&生産性UP! このような方におすすめ! 従業員100名以下で マシニングセンタ・NC旋盤等を保有する機械加工業の社長様 多品種少量生産で一品特注品も多い機械加工業の社長様 熟練技術・職人的な業務、属人化している工程が多い機械加工業の社長様 人手の掛かる工程や手間・工数が掛かる工程が多い機械加工業の社長様 AI&ロボットにこれから取り組みたいが、どのように始めれば良いか分からない社長様 本セミナーで学べるポイント! 従業員100名以下の機械加工業の社長が知っておくべきAI&ロボットが分かる! 少数精鋭主義の社長の為のAI&ロボット活用術が分かります マシニングセンタ・NC旋盤等を保有していて多品種少量生産で活用できるAI&ロボットが分かる! 大量生産ではなく多品種少量生産に適したAI&ロボットの導入法が分かります 熟練技術・職人的な業務にAI&ロボット導入する方法が分かる! 一部の熟練者・職人に依存している業務にAI&ロボットを活用する方法が分かります 基礎知識や導入経験がない社長でも多品種少量生産AI&ロボット導入法が分かる! 多品種少量生産対応AI&ロボットは良く分からない…そんな社長の為のセミナーです 自社でどんな工程・業務でAI&ロボットが活用できるかが具体的に分かる! 理論・理屈ではなく、自社の現場で実践できるやり方が分かります 日時・会場 〈お申し込み期限につきまして〉開催日4日前までとなります。 〈複数開催の場合〉各回、同じ内容です。ご都合のよい日時をお選びください。 開催方式:オンライン(PCがあればどこでも受講可能) 2021/06/16 (水) 13:00~15:00 2021/06/22 (火) 13:00~15:00 2021/06/23 (水) 13:00~15:00 2021/06/29 (火) 13:00~15:00 お申し込みはこちらから⇒このセミナーは終了しました。最新のセミナーはこちらから。 https://smart-factory.funaisoken.co.jp/event/ ■工場AI・ロボット.comでは「無料オンライン診断サービス」を行っております 専門コンサルタントが無料でロボット活用について診断致します! ロボットを導入したいが初めてでやり方が分からない・・・ 多品種少量生産の溶接ロボットを導入したい 旋盤工程のワーク供給にロボットを活用したい 人による目視検査を自動化したい 多品種少量生産の工場でも導入可能かどうかを知りたい 他社の導入事例の詳細について聞きたい ロボットやAI活用について相談できる所が見つからない・・・ ↓↓お申し込みはこちらから↓↓ https://lp.funaisoken.co.jp/mt/smart-factory/counsel.html 機械加工業における人手不足や職人技術の技術継承(属人化)は中小機械加工業にとって優先して解決すべき課題の筆頭であると考えます。 今回は成功する機械加工業におけるロボット活用のポイントを解説していきます。 本コラムの内容をより詳しく解説したダウンロードレポートをご用意しております。 是非最後までお読みください!!     https://smart-factory.funaisoken.co.jp/download/210422_01/ 1.多品種少量生産の機械加工業でロボットを活用するポイント まず多品種少量生産についてです。 多品種少量生産とは、 工場における生産様式の一つで,同一の工場において類似性の低い製品を多品種にしかも1品目あたりは少量生産するもの。従来の少品種大量生産向けの生産システムに代って,近年の市場の変化,ニーズの多様化に柔軟に対応するために,多品種少量生産向けの生産システムの必要性が高まってきている。引用:コトバンク とあります。 ここで言う「多品種」とは何品種からが多品種になるのでしょうか。 「少量生産」とは1ロットにおける生産数が何個以下の物が少量生産になるのでしょうか。 定義は非常に曖昧なものです。 だからこそ、「多品種少量生産だからロボット化は無理だろう」と先入観でロボット活用を諦めてしまうパターンが多いのではないでしょうか? その曖昧な定義である多品種少量生産のロボット活用において重要なポイントはたった2つです。 ①製品分析 ②作業分析 分析というと難しそうに聞こえるかもしれませんが、①製品分析とはどの製品を対象にするか、であり、② 作業分析とはどの工程を対象にするか、です。 この2つの分析を組み合わせて活用条件を絞り込みます。 漠然としていた多品種少量生産のロボット活用がこの2つの分析により明確になってきます。 2.中小機械加工業におけるロボットの役割3つのポイント 中小機械加工業におけるロボットの役割は以下の3つです。 ①人による作業の代替えによる生産性向上・省人化・省力化 ②熟練作業者の高付加価値作業への配置転換 ③若手技術者の育成による企業の成長 まず、「①人による作業の代替えによる生産性向上・省人化・省力化」については「数字」でコストメリットを試算して導入効果の検証をしていく必要があります。 この段階で検証を誤ると、導入したけど何の効果も無かった、ただスペースを圧迫するだけのオブジェになってしまった、なんて言うことにもなりかねません。 それに加えて、中小製造業では一つのロボットシステム(低投資)で多品種対応(高利益)が求められます。 作業改善や作業方法(作業者動線)の変更、加工条件の見直し、加工機自体の見直し、設備レイアウトの見直し、等様々な改善を組み合わせて導入を検討する必要があります。 次に「②熟練作業者の高付加価値作業への配置転換」です。 付加価値の高い作業とは中小機械加工業が得意とする「職人の技術」です。 ロボットが出来ることはロボットが、人間にしか出来ないことは人間が、そのようにロボットと人間が作業を分担して、より短納期でより高品質な製品を提供する、中小機械加工業としての強み(技術)を生かした戦略が必要になります。 最後に「③若手技術者の育成による企業の成長」について 若手が育たないので新しいシステムを導入しても扱える人間がいない、メンテナンスできる人間がいない、さらに新たな技術の導入に手が出せない、と悪循環に陥っている企業もあるのではないでしょうか? そのような状況から脱却するための手段にもなり得ます。 ロボット等の最新技術のオペレーターや技術担当者として若手を採用し「やりがい」や「目標・目的」を持って業務に取り組んでもらうことで若手社員本人としての成長と共に企業として成長していくとこが中小製造業におけるロボット導入のポイントです。 3.機械加工業におけるロボット活用の最新の取り組み 最新の取り組みとして以下のような事例が挙げられます。 フレキシブルに移動可能な協働ロボットシステム ロボットとAGVを組み合わせた多品種少量生産対応システム 解説レポートでは以上のような最新の取り組みについて具体的な活用事例を掲載しております。 4.おわりに ダウンロードレポートでは、今回のコラムでご紹介したポイントをより詳しく解説しています。 下記のバナーからダウンロード頂き貴社のロボット活用にお役立て下さい。     https://smart-factory.funaisoken.co.jp/download/210422_01/ ■オンラインセミナー開催のお知らせ 機械加工業の為の初めてのAI&ロボット活用!社長セミナー https://smart-factory.funaisoken.co.jp/event/ マシニングセンタ・NC旋盤・複合加工機等を保有している企業向け 多品種少量生産の熟練技術・職人技術・人手の掛かる業務にAI&ロボットを活用して自動化&生産性UP! このような方におすすめ! 従業員100名以下で マシニングセンタ・NC旋盤等を保有する機械加工業の社長様 多品種少量生産で一品特注品も多い機械加工業の社長様 熟練技術・職人的な業務、属人化している工程が多い機械加工業の社長様 人手の掛かる工程や手間・工数が掛かる工程が多い機械加工業の社長様 AI&ロボットにこれから取り組みたいが、どのように始めれば良いか分からない社長様 本セミナーで学べるポイント! 従業員100名以下の機械加工業の社長が知っておくべきAI&ロボットが分かる! 少数精鋭主義の社長の為のAI&ロボット活用術が分かります マシニングセンタ・NC旋盤等を保有していて多品種少量生産で活用できるAI&ロボットが分かる! 大量生産ではなく多品種少量生産に適したAI&ロボットの導入法が分かります 熟練技術・職人的な業務にAI&ロボット導入する方法が分かる! 一部の熟練者・職人に依存している業務にAI&ロボットを活用する方法が分かります 基礎知識や導入経験がない社長でも多品種少量生産AI&ロボット導入法が分かる! 多品種少量生産対応AI&ロボットは良く分からない…そんな社長の為のセミナーです 自社でどんな工程・業務でAI&ロボットが活用できるかが具体的に分かる! 理論・理屈ではなく、自社の現場で実践できるやり方が分かります 日時・会場 〈お申し込み期限につきまして〉開催日4日前までとなります。 〈複数開催の場合〉各回、同じ内容です。ご都合のよい日時をお選びください。 開催方式:オンライン(PCがあればどこでも受講可能) 2021/06/16 (水) 13:00~15:00 2021/06/22 (火) 13:00~15:00 2021/06/23 (水) 13:00~15:00 2021/06/29 (火) 13:00~15:00 お申し込みはこちらから⇒このセミナーは終了しました。最新のセミナーはこちらから。 https://smart-factory.funaisoken.co.jp/event/ ■工場AI・ロボット.comでは「無料オンライン診断サービス」を行っております 専門コンサルタントが無料でロボット活用について診断致します! ロボットを導入したいが初めてでやり方が分からない・・・ 多品種少量生産の溶接ロボットを導入したい 旋盤工程のワーク供給にロボットを活用したい 人による目視検査を自動化したい 多品種少量生産の工場でも導入可能かどうかを知りたい 他社の導入事例の詳細について聞きたい ロボットやAI活用について相談できる所が見つからない・・・ ↓↓お申し込みはこちらから↓↓ https://lp.funaisoken.co.jp/mt/smart-factory/counsel.html

溶接ロボットを安定稼働させるセンシング機器とは?

2021.04.16

1.溶接ロボットにおいての課題 産業用ロボットは一般的に「教示された通りに、精度良く、くり返し動作する」ものです。 繰り返し精度は、±0.1mm~0.5mm程なので、そこまで精度が悪いものではありません。 しかし溶接の対象となる構造物は下記の様な個体差が発生します。 切断寸法 曲げ角度 仮付け位置 母材の歪み、反り 治具固定時のズレ 溶接中の熱変形 このような加工で起きる加工寸法の誤差が元で、ロボットに教示してある溶接トーチと溶接線の位置 が微妙にずれてくる事は容易に想像が出来ます。 このような誤差が発生する環境でも長期的に品質と稼働を安定させていくためには、変化をセンシングしてトーチ位置やロボットの軌道、溶接条件を修正していく事が解決の手段として有効です。 特にTIG溶接等、シビアな溶接線の管理が必要な溶接には必須と言えます。 もちろんロボットの絶対精度の問題もありますが、多くの場合のロボット溶接においては、ロボット自身の精度よりも、むしろその相手(被溶接物)側の様々な要因によるずれを、いかに補正できるかが課題になります。 今回はそんな溶接ロボットの補正が可能となるセンシング機器について解説していきます。 2.センサーの種類や分類 まずセンサーについては下記の2点に分類されます。 接触式センサー 非接触式センサー 接触式センサーで一般的なのは ●接触プローブセンサ 溶接トーチと一体で動作するようにした接触子を開先にあて、開先の位置を検出する事が可能でアナログ信号でリアルタイムに位置を検出するものと、リミットSWのようにON/OFF(センサーが当たった瞬間の位置)を検出するものの2種類が一般的です。 ●ワイヤータッチセンサ 溶接ワイヤ自身を接触子として用いるもので、微弱電流を流した溶接ワイヤと被溶接物との接触により、溶接開始点や終了点、継手位置等を検出します。 溶接トーチやロボット手首の近くに、検出ヘッドなどのじゃまになる機構を必要とせず、狭い部などでも適用上の制限が少ない。 溶接ワイヤ自身により位置検出を行うため、 センサ自体の位置調整(キャリブレーション)を必要としない。 簡単な制御回路で構成でき、センサ機構や計測装置が不要なため経済的である. ただこの方法はアーク発生中のリアルタイムの倣いではないため溶接線そのものの検出には不向きで、多くの場合は溶接前の溶接開始点検出用として用いられ溶接線に追従するアークセンサと併用する事も多い。 非接触式センサーとしては ●アークセンサ 消耗電極アーク溶接を開先内でウィービングしながら行った時の、溶接電流またはアーク電圧の変化を検出し、トーチ位置の制御を行います。特にZ相(溶接面からトーチ間の距離)の制御が行われ溶け込み量を安定させてくれます。 アークセンサは以下のような特徴をもっており有効なアーク溶接用ロボットのセンサとして広く用いられてます。 アーク自身をセンサとしているため、溶接トーチやロボット手首の近くに検出ヘッドなどの機構を必要とせず、複雑な形状のワークにも適用できる。 溶接中の熱変形にも追従でき、リアルタイムで3次元溶接線倣いができる。 アーク光、スパッタ、ヒュームなどの影響を受けず、精度、耐久性に優れている。 低コストで、経済的である。 アークセンサはアーク自身をセンサとするため検出ヘッドが不要で、アーク、スパッタ、ヒュームなどの影響を受 けないが、ウイービングを必要とするため実用溶接速度範囲は、1.5min/m 程度であり、相応の開先のあ る所にしか適用できない。 ●レーザーセンサー レーザー光を照射するセンサーヘッドを溶接トーチと同様にロボットハンドに装着し、溶接前にレーザー光を被溶接物に照射して、形状の変化を読み取る事で、開先や溶接位置の検出を行います。 レーザ光の反射により2Dの点群データを読み取りロボット側にフィードバックしたのちに専用のソフトウェアにて点群データを編集、任意の設定した加工点を中心にロボットの加工PRGが補正されるモノです。 レーザー光による検出精度は非常に優れている事と周辺環境にも影響されにくい事が特徴です。 TIG溶接の突き合わせ面などGAPがゼロに近いものでも、微細な段差や寸法の変化を検知する事が出来ます。 センサーから得られた点群データ(各計測地点の座標を持ったデータ)を編集、加工する事で、複雑な形状の判別も可能なので、より幅広く応用が利くセンサーです。 ロボットハンドにレーザーセンサーを装着し加工前に一度サーチしてからロボットコントローラーや外部ソフトウェアにて位置補正を実施。 レーザー発光面には溶接によるスパッタやヒュームの影響からレンズを保護するカバーが取り付けられていて定期的に交換が必要。 補正機器としては高価でセンサーのみで数百万円する事もあります。レーザー光から得られたデータを編集し加工点をサーチ、ロボットPRGを補正するソフトウェアが別途必要になる場合も多いです。(特にメーカー純正ではないレーザー補正システム) 直近ではレーザーセンサーから3Dのモデルを自動で生成し3Dモデル上で加工点をサーチしロボットPRGを補正してくれるソフトウェアの開発も進んでおり、今後の成長が最も期待される分野です。 このようなセンサーを活用する事で被溶接物の寸法・形状・姿勢の変化をサーチし、ロボットPRGを 自動で補正していく事で、品質と稼働の安定を図る事が出来ます。 主なセンサーの機能の整理としては ①ティーチングなどにより記憶されたトーチの位置・軌跡に対し、実際の溶接線を検出し、誤差を修正する。 (基となるティーチングデータの開始点を溶接線に合わせて自動で補正する) ②開先幅や裏波の状況などをセンシングし、溶接電流・電圧・速度・ウィービング幅などの溶接条件を修 正する。 溶接加工においてはMIG、MAG、TIG、レーザー等複数ありますが、共通して自動化の課題になるのはいつも、被溶接物の寸法、姿勢の誤差ですが、全ての加工条件で寸法誤差を減らす事は非常に大事ですが、それでも誤差は生まれてきます。 ロボットはあくまで人間でいう所の腕にあたり、モノを考えたりする事は出来ませんので、センサーが目となりソフトウェアが脳として加工物の個体差を判別しズレを修正する事で、人間の職人と同様に溶接を行わせる事が出来ます。 3.おわりに 今回は、溶接ロボットのセンサーと補正機能についてお伝えしましたが如何でしたか? 船井総研では溶接ロボットの導入に役立つダウンロードコンテンツをご用意しております。 是非ご活用下さい。 4.無料オンライン診断サービス 工場AI・ロボット.comでは「無料オンライン診断サービス」を行っております。 専門コンサルタントが無料でロボット活用について診断致します! ロボットを導入したいが初めてでやり方が分からない・・・ 多品種少量生産の溶接ロボットを導入したい 旋盤工程のワーク供給にロボットを活用したい 人による目視検査を自動化したい 多品種少量生産の工場でも導入可能かどうかを知りたい 他社の導入事例の詳細について聞きたい ロボットやAI活用について相談できる所が見つからない・・・ ↓↓お申し込みはこちらから↓↓ https://lp.funaisoken.co.jp/mt/smart-factory/counsel.html   [sc name="welding-robot"][/sc] 1.溶接ロボットにおいての課題 産業用ロボットは一般的に「教示された通りに、精度良く、くり返し動作する」ものです。 繰り返し精度は、±0.1mm~0.5mm程なので、そこまで精度が悪いものではありません。 しかし溶接の対象となる構造物は下記の様な個体差が発生します。 切断寸法 曲げ角度 仮付け位置 母材の歪み、反り 治具固定時のズレ 溶接中の熱変形 このような加工で起きる加工寸法の誤差が元で、ロボットに教示してある溶接トーチと溶接線の位置 が微妙にずれてくる事は容易に想像が出来ます。 このような誤差が発生する環境でも長期的に品質と稼働を安定させていくためには、変化をセンシングしてトーチ位置やロボットの軌道、溶接条件を修正していく事が解決の手段として有効です。 特にTIG溶接等、シビアな溶接線の管理が必要な溶接には必須と言えます。 もちろんロボットの絶対精度の問題もありますが、多くの場合のロボット溶接においては、ロボット自身の精度よりも、むしろその相手(被溶接物)側の様々な要因によるずれを、いかに補正できるかが課題になります。 今回はそんな溶接ロボットの補正が可能となるセンシング機器について解説していきます。 2.センサーの種類や分類 まずセンサーについては下記の2点に分類されます。 接触式センサー 非接触式センサー 接触式センサーで一般的なのは ●接触プローブセンサ 溶接トーチと一体で動作するようにした接触子を開先にあて、開先の位置を検出する事が可能でアナログ信号でリアルタイムに位置を検出するものと、リミットSWのようにON/OFF(センサーが当たった瞬間の位置)を検出するものの2種類が一般的です。 ●ワイヤータッチセンサ 溶接ワイヤ自身を接触子として用いるもので、微弱電流を流した溶接ワイヤと被溶接物との接触により、溶接開始点や終了点、継手位置等を検出します。 溶接トーチやロボット手首の近くに、検出ヘッドなどのじゃまになる機構を必要とせず、狭い部などでも適用上の制限が少ない。 溶接ワイヤ自身により位置検出を行うため、 センサ自体の位置調整(キャリブレーション)を必要としない。 簡単な制御回路で構成でき、センサ機構や計測装置が不要なため経済的である. ただこの方法はアーク発生中のリアルタイムの倣いではないため溶接線そのものの検出には不向きで、多くの場合は溶接前の溶接開始点検出用として用いられ溶接線に追従するアークセンサと併用する事も多い。 非接触式センサーとしては ●アークセンサ 消耗電極アーク溶接を開先内でウィービングしながら行った時の、溶接電流またはアーク電圧の変化を検出し、トーチ位置の制御を行います。特にZ相(溶接面からトーチ間の距離)の制御が行われ溶け込み量を安定させてくれます。 アークセンサは以下のような特徴をもっており有効なアーク溶接用ロボットのセンサとして広く用いられてます。 アーク自身をセンサとしているため、溶接トーチやロボット手首の近くに検出ヘッドなどの機構を必要とせず、複雑な形状のワークにも適用できる。 溶接中の熱変形にも追従でき、リアルタイムで3次元溶接線倣いができる。 アーク光、スパッタ、ヒュームなどの影響を受けず、精度、耐久性に優れている。 低コストで、経済的である。 アークセンサはアーク自身をセンサとするため検出ヘッドが不要で、アーク、スパッタ、ヒュームなどの影響を受 けないが、ウイービングを必要とするため実用溶接速度範囲は、1.5min/m 程度であり、相応の開先のあ る所にしか適用できない。 ●レーザーセンサー レーザー光を照射するセンサーヘッドを溶接トーチと同様にロボットハンドに装着し、溶接前にレーザー光を被溶接物に照射して、形状の変化を読み取る事で、開先や溶接位置の検出を行います。 レーザ光の反射により2Dの点群データを読み取りロボット側にフィードバックしたのちに専用のソフトウェアにて点群データを編集、任意の設定した加工点を中心にロボットの加工PRGが補正されるモノです。 レーザー光による検出精度は非常に優れている事と周辺環境にも影響されにくい事が特徴です。 TIG溶接の突き合わせ面などGAPがゼロに近いものでも、微細な段差や寸法の変化を検知する事が出来ます。 センサーから得られた点群データ(各計測地点の座標を持ったデータ)を編集、加工する事で、複雑な形状の判別も可能なので、より幅広く応用が利くセンサーです。 ロボットハンドにレーザーセンサーを装着し加工前に一度サーチしてからロボットコントローラーや外部ソフトウェアにて位置補正を実施。 レーザー発光面には溶接によるスパッタやヒュームの影響からレンズを保護するカバーが取り付けられていて定期的に交換が必要。 補正機器としては高価でセンサーのみで数百万円する事もあります。レーザー光から得られたデータを編集し加工点をサーチ、ロボットPRGを補正するソフトウェアが別途必要になる場合も多いです。(特にメーカー純正ではないレーザー補正システム) 直近ではレーザーセンサーから3Dのモデルを自動で生成し3Dモデル上で加工点をサーチしロボットPRGを補正してくれるソフトウェアの開発も進んでおり、今後の成長が最も期待される分野です。 このようなセンサーを活用する事で被溶接物の寸法・形状・姿勢の変化をサーチし、ロボットPRGを 自動で補正していく事で、品質と稼働の安定を図る事が出来ます。 主なセンサーの機能の整理としては ①ティーチングなどにより記憶されたトーチの位置・軌跡に対し、実際の溶接線を検出し、誤差を修正する。 (基となるティーチングデータの開始点を溶接線に合わせて自動で補正する) ②開先幅や裏波の状況などをセンシングし、溶接電流・電圧・速度・ウィービング幅などの溶接条件を修 正する。 溶接加工においてはMIG、MAG、TIG、レーザー等複数ありますが、共通して自動化の課題になるのはいつも、被溶接物の寸法、姿勢の誤差ですが、全ての加工条件で寸法誤差を減らす事は非常に大事ですが、それでも誤差は生まれてきます。 ロボットはあくまで人間でいう所の腕にあたり、モノを考えたりする事は出来ませんので、センサーが目となりソフトウェアが脳として加工物の個体差を判別しズレを修正する事で、人間の職人と同様に溶接を行わせる事が出来ます。 3.おわりに 今回は、溶接ロボットのセンサーと補正機能についてお伝えしましたが如何でしたか? 船井総研では溶接ロボットの導入に役立つダウンロードコンテンツをご用意しております。 是非ご活用下さい。 4.無料オンライン診断サービス 工場AI・ロボット.comでは「無料オンライン診断サービス」を行っております。 専門コンサルタントが無料でロボット活用について診断致します! ロボットを導入したいが初めてでやり方が分からない・・・ 多品種少量生産の溶接ロボットを導入したい 旋盤工程のワーク供給にロボットを活用したい 人による目視検査を自動化したい 多品種少量生産の工場でも導入可能かどうかを知りたい 他社の導入事例の詳細について聞きたい ロボットやAI活用について相談できる所が見つからない・・・ ↓↓お申し込みはこちらから↓↓ https://lp.funaisoken.co.jp/mt/smart-factory/counsel.html   [sc name="welding-robot"][/sc]

専門コンサルタント厳選!機械加工工程ロボット導入成功事例3選

2021.03.26

今回は、忙しくてロボット導入事例を調べる時間が取れない経営者の方のために、ロボット導入実証事業(経済産業省)の補助金制度を活用した中小企業のロボット導入事例を厳選して解説します。 ※ロボット導入実証事業事例紹介ハンドブックはこちらから http://robo-navi.com/webroot/document/2018RobotHandBook.pdf 1.超精密金属加工工程にロボットストッカーセルを導入! 概要 工作機械への材料投入・取出しと治具セット作業にロボットを導入。 ロボット・工作機械・ロボットストッカーの組み合わせで自動化を実現。 自動車部品の超精密金属加工工程において、切削加工の高速化を目指すには搬送をロボットにより自動化することは必須である。しかし、①工作機械内部での位置決めが非常にシビアである、②自動投入での加工による大量不良の可能性がある、③要求されるコストが厳しい等の課題が多くあった。 これらの課題をクリアするため、ハンドの動かし方の工夫、工作機械内での全数寸法検査、小スペース・低コストのロボットストッカーを開発し、自動化を実現した。 導入効果としては、人手作業で発生する機械停止時間を削減し、稼働率・生産数をアップすることができた。休日でも無人稼動を行うことが出来るストッカーの導入により、約3.2倍の労働生産性の向上を実現した。さらに、限られた工場内スペースを有効活用し、生産個数/単位面積の向上も図ることが可能となった。 〇労働生産性 3.2倍 人数 0.7人 → 0.4人 労働時間 11時間 → 8時間 生産量 206個 → 285個 〇その他の効果 流出不良が減った 〇事業規模 13.6百万円 2.歯車の加工前の洗浄と加工後の油切り・洗浄をロボット化! 概要 歯車加工における、歯切から焼入前のシェービング工程にロボットを導入。 人手に頼っていた洗浄作業のロボット化を実現。 歯車の品質を担保するのに欠かせないシェービング(歯面の表面仕上げのひとつ)前の洗浄を、これまでは人手に頼っていたが、人手による作業時間を短縮し、併せて打痕といったヒューマンエラーの防止、作業環境の改善を図る目的で導入。 同作業の代替に加え、シェービング後の油切り・洗浄もロボットによって実現。 これにより、洗浄作業を2人から1人へ省人化。作業時間も半分となった。さらに、直近の不良品発生率はゼロであり、作業者の健康衛生上の問題も発生していない。 ロボット導入に伴い、改めて作業工程の見直しを行うことができ、更なる効率化、作業環境の改善に取り組むきっかけとなった。 〇労働生産性 1.3倍 人数 2人 → 1.5人 労働時間 2時間 → 1時間 生産量 個 → 個 〇その他の効果 衛生環境の向上 〇事業規模 5.6百万円 3.NC工作機械(マシニングセンタ)の製品着脱工程にロボット導入! 概要 NC工作機械(マシニングセンタ)の切削加工における、製品の着脱工程に協働ロボットを導入。 人手に頼っていた多品種少ロット品の着脱作業のロボット化を実現。 NC工作機械(マシニングセンタ)はプログラム自動運転だが、多品種生産においては段取替え作業とともに着脱作業も人手で行うことが一般的であり、その稼働率は低い。当社は従来3交代勤務で24時間生産しても、マシニングセンタの稼働率は55%であった。そこで、多品種対応することを制約条件にしたロボット導入を決定し、生産性向上を図ることとした。 マシニングセンタ7台に対して5台の多関節ロボットを配置し、着脱工程のハンドリングを自動化した。多品種生産ではラインにいつでも人が接近できる自由度が重要であるため、リスクアセスメントを行った上で安全柵設置しない協働ロボットを採用した。 結果、マシニングセンタの稼働率は55%から77%に高まり、6人で24時間管理していたラインは3人に省人化された。「多品種」とは何品種で、「少ロット」とは年間何個なのかを明らかにして層別し、ロボット化対象を重点化したことが、成功ポイントであった。 〇労働生産性 2.8倍 人数 6人 → 3人 労働時間 24時間 → 24時間 生産量 100個 → 140個 〇その他の効果 流出不良が減った 〇事業規模 56.4百万円 4.多品種少量機械加工向けロボット導入の具体的手法とは? 多品種少量生産におけるロボット活用は製品分析、現状作業分析、ロボット運用の適切な構想等様々な分析と検討が必要となってきます。 具体的な手法は「導入解説レポート」をご覧ください!! レポートには多品種少量機械加工向けロボット導入の進め方、具体的導入事例、導入成功事例を掲載しております! 5.おわりに 今回は多品種少量生産ロボット導入成功事例(機械加工編)をお送りしました。 機械加工に特化したスマートロボットシステムの詳細は以下の解説レポートをチェック!! スマートロボットシステムはロボットや自動化の知識が無くとも、導入後すぐに多品種少量生産に対応したロボットシステムを構築することが可能です。 例えば、午前中は旋盤1号機でA品種をロボットで加工し午後は旋盤2号機でB品種とC品種をロボットで加工、夜勤では旋盤3号機でD品種をロボットで加工、といったように設置場所や加工設備に囚われることなくロボットを活用することが可能となります。 既存の量産ライン対応型のロボットシステムでは成し得なかった「多品種少量生」が可能です。 日々の生産工程の見直し、人員配置の見直しによっては、ユーザーのアイディア次第で劇的な生産性向上が見込めるでしょう。     https://smart-factory.funaisoken.co.jp/download/210219/ ■オンラインセミナー開催のお知らせ https://smart-factory.funaisoken.co.jp/event/ このような方におすすめ! 従業員100名以下の板金・プレス・溶接加工業の社長様 多品種少量生産で一品特注品も多い板金・プレス・溶接加工業の社長様 熟練技術・職人的な業務、属人化している工程が多い板金・プレス・溶接加工業の社長様 人手の掛かる工程や手間・工数が掛かる工程が多い板金・プレス・溶接加工業の社長様 AI&ロボットにこれから取り組みたいが、どのように始めれば良いか分からない社長様 本セミナーで学べるポイント! ①従業員100名以下の板金・プレス・溶接加工業の社長が知っておくべきAI&ロボットが分かる! ~少数精鋭主義の社長の為のAI&ロボット活用術が分かります~ ②多品種少量生産でこそ活用すべきAI&ロボットが分かる! ~大量生産ではなく多品種少量生産に適したAI&ロボットの導入法が分かります~ ③熟練技術・職人的な業務にAI&ロボット導入する方法が分かる! ~一部の熟練者・職人に依存している業務にAI&ロボットを活用する方法が分かります~ ④基礎知識や導入経験がない社長でも多品種少量生産AI&ロボット導入法が分かる! ~多品種少量生産対応AI&ロボットは良く分からない…そんな社長の為のセミナーです~ ⑤自社でどんな工程・業務でAI&ロボットが活用できるかが具体的に分かる! ~理論・理屈ではなく、自社の現場で実践できるやり方が分かります~ ■工場AI・ロボット.comでは「無料オンライン診断サービス」を行っております 専門コンサルタントが無料でロボット活用について診断致します! ロボットを導入したいが初めてでやり方が分からない・・・ 多品種少量生産の溶接ロボットを導入したい 旋盤工程のワーク供給にロボットを活用したい 人による目視検査を自動化したい 多品種少量生産の工場でも導入可能かどうかを知りたい 他社の導入事例の詳細について聞きたい ロボットやAI活用について相談できる所が見つからない・・・ ↓↓お申し込みはこちらから↓↓ https://lp.funaisoken.co.jp/mt/smart-factory/counsel.html 今回は、忙しくてロボット導入事例を調べる時間が取れない経営者の方のために、ロボット導入実証事業(経済産業省)の補助金制度を活用した中小企業のロボット導入事例を厳選して解説します。 ※ロボット導入実証事業事例紹介ハンドブックはこちらから http://robo-navi.com/webroot/document/2018RobotHandBook.pdf 1.超精密金属加工工程にロボットストッカーセルを導入! 概要 工作機械への材料投入・取出しと治具セット作業にロボットを導入。 ロボット・工作機械・ロボットストッカーの組み合わせで自動化を実現。 自動車部品の超精密金属加工工程において、切削加工の高速化を目指すには搬送をロボットにより自動化することは必須である。しかし、①工作機械内部での位置決めが非常にシビアである、②自動投入での加工による大量不良の可能性がある、③要求されるコストが厳しい等の課題が多くあった。 これらの課題をクリアするため、ハンドの動かし方の工夫、工作機械内での全数寸法検査、小スペース・低コストのロボットストッカーを開発し、自動化を実現した。 導入効果としては、人手作業で発生する機械停止時間を削減し、稼働率・生産数をアップすることができた。休日でも無人稼動を行うことが出来るストッカーの導入により、約3.2倍の労働生産性の向上を実現した。さらに、限られた工場内スペースを有効活用し、生産個数/単位面積の向上も図ることが可能となった。 〇労働生産性 3.2倍 人数 0.7人 → 0.4人 労働時間 11時間 → 8時間 生産量 206個 → 285個 〇その他の効果 流出不良が減った 〇事業規模 13.6百万円 2.歯車の加工前の洗浄と加工後の油切り・洗浄をロボット化! 概要 歯車加工における、歯切から焼入前のシェービング工程にロボットを導入。 人手に頼っていた洗浄作業のロボット化を実現。 歯車の品質を担保するのに欠かせないシェービング(歯面の表面仕上げのひとつ)前の洗浄を、これまでは人手に頼っていたが、人手による作業時間を短縮し、併せて打痕といったヒューマンエラーの防止、作業環境の改善を図る目的で導入。 同作業の代替に加え、シェービング後の油切り・洗浄もロボットによって実現。 これにより、洗浄作業を2人から1人へ省人化。作業時間も半分となった。さらに、直近の不良品発生率はゼロであり、作業者の健康衛生上の問題も発生していない。 ロボット導入に伴い、改めて作業工程の見直しを行うことができ、更なる効率化、作業環境の改善に取り組むきっかけとなった。 〇労働生産性 1.3倍 人数 2人 → 1.5人 労働時間 2時間 → 1時間 生産量 個 → 個 〇その他の効果 衛生環境の向上 〇事業規模 5.6百万円 3.NC工作機械(マシニングセンタ)の製品着脱工程にロボット導入! 概要 NC工作機械(マシニングセンタ)の切削加工における、製品の着脱工程に協働ロボットを導入。 人手に頼っていた多品種少ロット品の着脱作業のロボット化を実現。 NC工作機械(マシニングセンタ)はプログラム自動運転だが、多品種生産においては段取替え作業とともに着脱作業も人手で行うことが一般的であり、その稼働率は低い。当社は従来3交代勤務で24時間生産しても、マシニングセンタの稼働率は55%であった。そこで、多品種対応することを制約条件にしたロボット導入を決定し、生産性向上を図ることとした。 マシニングセンタ7台に対して5台の多関節ロボットを配置し、着脱工程のハンドリングを自動化した。多品種生産ではラインにいつでも人が接近できる自由度が重要であるため、リスクアセスメントを行った上で安全柵設置しない協働ロボットを採用した。 結果、マシニングセンタの稼働率は55%から77%に高まり、6人で24時間管理していたラインは3人に省人化された。「多品種」とは何品種で、「少ロット」とは年間何個なのかを明らかにして層別し、ロボット化対象を重点化したことが、成功ポイントであった。 〇労働生産性 2.8倍 人数 6人 → 3人 労働時間 24時間 → 24時間 生産量 100個 → 140個 〇その他の効果 流出不良が減った 〇事業規模 56.4百万円 4.多品種少量機械加工向けロボット導入の具体的手法とは? 多品種少量生産におけるロボット活用は製品分析、現状作業分析、ロボット運用の適切な構想等様々な分析と検討が必要となってきます。 具体的な手法は「導入解説レポート」をご覧ください!! レポートには多品種少量機械加工向けロボット導入の進め方、具体的導入事例、導入成功事例を掲載しております! 5.おわりに 今回は多品種少量生産ロボット導入成功事例(機械加工編)をお送りしました。 機械加工に特化したスマートロボットシステムの詳細は以下の解説レポートをチェック!! スマートロボットシステムはロボットや自動化の知識が無くとも、導入後すぐに多品種少量生産に対応したロボットシステムを構築することが可能です。 例えば、午前中は旋盤1号機でA品種をロボットで加工し午後は旋盤2号機でB品種とC品種をロボットで加工、夜勤では旋盤3号機でD品種をロボットで加工、といったように設置場所や加工設備に囚われることなくロボットを活用することが可能となります。 既存の量産ライン対応型のロボットシステムでは成し得なかった「多品種少量生」が可能です。 日々の生産工程の見直し、人員配置の見直しによっては、ユーザーのアイディア次第で劇的な生産性向上が見込めるでしょう。     https://smart-factory.funaisoken.co.jp/download/210219/ ■オンラインセミナー開催のお知らせ https://smart-factory.funaisoken.co.jp/event/ このような方におすすめ! 従業員100名以下の板金・プレス・溶接加工業の社長様 多品種少量生産で一品特注品も多い板金・プレス・溶接加工業の社長様 熟練技術・職人的な業務、属人化している工程が多い板金・プレス・溶接加工業の社長様 人手の掛かる工程や手間・工数が掛かる工程が多い板金・プレス・溶接加工業の社長様 AI&ロボットにこれから取り組みたいが、どのように始めれば良いか分からない社長様 本セミナーで学べるポイント! ①従業員100名以下の板金・プレス・溶接加工業の社長が知っておくべきAI&ロボットが分かる! ~少数精鋭主義の社長の為のAI&ロボット活用術が分かります~ ②多品種少量生産でこそ活用すべきAI&ロボットが分かる! ~大量生産ではなく多品種少量生産に適したAI&ロボットの導入法が分かります~ ③熟練技術・職人的な業務にAI&ロボット導入する方法が分かる! ~一部の熟練者・職人に依存している業務にAI&ロボットを活用する方法が分かります~ ④基礎知識や導入経験がない社長でも多品種少量生産AI&ロボット導入法が分かる! ~多品種少量生産対応AI&ロボットは良く分からない…そんな社長の為のセミナーです~ ⑤自社でどんな工程・業務でAI&ロボットが活用できるかが具体的に分かる! ~理論・理屈ではなく、自社の現場で実践できるやり方が分かります~ ■工場AI・ロボット.comでは「無料オンライン診断サービス」を行っております 専門コンサルタントが無料でロボット活用について診断致します! ロボットを導入したいが初めてでやり方が分からない・・・ 多品種少量生産の溶接ロボットを導入したい 旋盤工程のワーク供給にロボットを活用したい 人による目視検査を自動化したい 多品種少量生産の工場でも導入可能かどうかを知りたい 他社の導入事例の詳細について聞きたい ロボットやAI活用について相談できる所が見つからない・・・ ↓↓お申し込みはこちらから↓↓ https://lp.funaisoken.co.jp/mt/smart-factory/counsel.html

産業用ロボット導入のすすめ(リスクを抑え手軽に産業用ロボットを導入する為の方法)

2021.03.12

自社に産業用ロボットを導入して製造工程の自動化を図りたいけれど、費用が掛かるし自動化した製造工程でいつまで受注できるのか不安とまず考える方も多いのではないでしょうか。 人手は足りていないが直近で受注が増えて毎日残業続き 特定の人間した出来ない作業があり進捗が遅れている ロボットの取り扱いの経験も無く、自社にどのように活用出来るか分からない ロボットを取り扱える人材がいないので、自社にはロボット活用は無理だ。 多額の投資をしても受注がなくなった時にムダになってしまう。 工程の自動化を考える時には上記の様な課題と悩みを持つ方は多いと思いますが、リスクを背負わずにロボットの導入を進める方法があるのをご存じでしょうか? 皆さんは産業用ロボットに中古品があり中古品を購入したりレンタルする事が出来る事をご存じですか? 中古は不安と思うかも知れませんが、産業用ロボットは基本的にとても頑丈なので少々の事では壊れたり劣化したりするものではありませんし、しっかりと業者によってメンテナンスされたモノが販売されています。 中古品を購入する事で数百万円する産業用ロボットの価格をかなり抑える事も出来ます。 長期的に保有する事にリスクを感じる方は中古品をレンタルするという選択肢もあり、レンタル期間は最短1か月~最長3年間の期間でレンタルできるモノが多いです。 レンタルの場合月々の費用は割高になりますが、ニーズの増減によって増設したり撤去したり出来るという事です。 特に協働ロボットと呼ばれる安全策が不要で人と並んで作業出来るロボットの場合、自由に移動させて思いの作業を行わせる事が出来るので、作業工程の欠員や臨時の増産など人手が足りない時だけレンタルして使う事が出来ます。 協働ロボットの操作性の簡単さや自由に移動出来るコンパクトさや身軽さはとても利便性が高く、自動車メーカーの生産ラインでも生産遅れが発生している工程や欠員の工程に協働ロボットを持っていき作業員の補助をさせるような使い方をされています。 協働ロボットの中古品市場はかなり活発で人気の程がうかがえます。 対して一般的な6軸多関節の産業用ロボットについては、ロボット稼働範囲に安全策を設置したり、加工方法に合わせたハンドエフェクタや治具等を製作する必要があるので、周辺機器の設計等インテグレーションが必要ですので、レンタル向きでは無いかもしれませんが、しっかりとしたシステムを作る事を前提にシステムの費用を抑える為に中古品を購入するという選択肢は多いにメリットがあると思います。 中古品の売買やレンタルについては、基本的には中古品販売事業者によるものですが、一部のロボットメーカーでも同様なサービスを実施しています。 海外メーカーのKUKAは非常に高精度なロボットを販売している世界トップクラスのロボットメーカですが、 中古品の販売やレンタルの事業も手掛けています。自動車で考えればディーラー中古車という位置づけでしょうか。 まだ自社にロボットを保有しておらず、ロボットに対する知見や技能をお持ちでない企業にとっては、ロボットをレンタルするという事は大きなリスクを背負わずに試してみる事が出来るのでとてもお手軽です。 当然ロボットの操作方法の習得や自社のどの工程のどの作業が出来るのか?出来る様にするためには? と工夫は必要ですが、そういう課題を乗りこえていく過程で社内にロボット活用をするというような新しい風を取り込む事が出来、ロボットを取り扱える人材が成長していくでしょう。 そしてロボットを自由に活用出来る様になれば、各工程に専用のロボットシステムを導入して本格的に自動化を図るも良いですし、期間限定でロボットをレンタルして火事場を凌ぐというのも良いですね。 自動化したいけど難しそう。操作出来る人材が居ないから。とロボットの導入を見送ってきたという方は、是非レンタルの選択肢もあるという事をご承知おき下さい。 既にロボットを活用している企業様であれば、既にロボットの取り扱い技能者が社内にいる事と思いますのでロボットに対する苦手意識も薄く、よりレンタル品の活用は容易なのではないでしょうか。 これまでに自動化してきた工程に加え、更なる自動化と合理化を図る為にも、社内の製造工程の内から人間がやる必要の無い工程や特定の人しか出来ない工程をターゲットとして、ロボットをレンタルして自動化出来るかどうかテストを行う事が出来ます。 テストに失敗してもレンタルだから返却すれは良いだけですからね。 これからの労働人口減少の環境下ではいち早く自動化を進め、ロボットを活用するなどのDX推進が企業には求められています。 これまでロボット化を諦めていた企業もこれかもロボット化を拡大していく企業も、まずはレンタル品で自動化のテストを行い、システム構成が決まれば中古品を買い取りするという流れで、自由にDX推進活動を進めていけるのではないでしょうか? いきなり多額の費用を払って外注に任せるのではなく、自社で積極的にテストしてみる事が真の意味でDX推進なのではないでしょうか。 おわりに 今回は、ロボットは中古品もあり購入もレンタルも出来るという選択肢についてお伝えしましたが如何でしたか? 船井総研ではロボットやAIの導入に役立つダウンロードコンテンツをご用意しております。 是非ご活用下さい。 https://smart-factory.funaisoken.co.jp/download/automation-robotization-examples-02/ https://smart-factory.funaisoken.co.jp/download/210205/ ■オンラインセミナー開催のお知らせ https://smart-factory.funaisoken.co.jp/event/ 板金・プレス・溶接・組立加工業向け、熟練技術・職人技術にAI&ロボット活用!社長セミナー ①従業員100名以下の板金・プレス・溶接加工業の社長が知っておくべきAI&ロボットが分かる! ~少数精鋭主義の社長の為のAI&ロボット活用術が分かります~ ②多品種少量生産でこそ活用すべきAI&ロボットが分かる! ~大量生産ではなく多品種少量生産に適したAI&ロボットの導入法が分かります~ ③熟練技術・職人的な業務にAI&ロボット導入する方法が分かる! ~一部の熟練者・職人に依存している業務にAI&ロボットを活用する方法が分かります~ ④基礎知識や導入経験がない社長でも多品種少量生産AI&ロボット導入法が分かる! ~多品種少量生産対応AI&ロボットは良く分からない…そんな社長の為のセミナーです~ ⑤自社でどんな工程・業務でAI&ロボットが活用できるかが具体的に分かる! ~理論・理屈ではなく、自社の現場で実践できるやり方が分かります~ ■工場AI・ロボット.comでは「無料オンライン診断サービス」を行っております。 専門コンサルタントが無料でロボット活用について診断致します! ✓ロボットを導入したいが初めてでやり方が分からない・・・ ✓多品種少量生産の溶接ロボットを導入したい ✓旋盤工程のワーク供給にロボットを活用したい ✓人による目視検査を自動化したい ✓多品種少量生産の工場でも導入可能かどうかを知りたい ✓他社の導入事例の詳細について聞きたい ✓ロボットやAI活用について相談できる所が見つからない・・・ ご希望の場合は以下の問い合わせフォームより、「無料オンライン診断サービス希望」と明記の上お問い合わせ下さい!! https://lp.funaisoken.co.jp/mt/smart-factory/counsel.html 自社に産業用ロボットを導入して製造工程の自動化を図りたいけれど、費用が掛かるし自動化した製造工程でいつまで受注できるのか不安とまず考える方も多いのではないでしょうか。 人手は足りていないが直近で受注が増えて毎日残業続き 特定の人間した出来ない作業があり進捗が遅れている ロボットの取り扱いの経験も無く、自社にどのように活用出来るか分からない ロボットを取り扱える人材がいないので、自社にはロボット活用は無理だ。 多額の投資をしても受注がなくなった時にムダになってしまう。 工程の自動化を考える時には上記の様な課題と悩みを持つ方は多いと思いますが、リスクを背負わずにロボットの導入を進める方法があるのをご存じでしょうか? 皆さんは産業用ロボットに中古品があり中古品を購入したりレンタルする事が出来る事をご存じですか? 中古は不安と思うかも知れませんが、産業用ロボットは基本的にとても頑丈なので少々の事では壊れたり劣化したりするものではありませんし、しっかりと業者によってメンテナンスされたモノが販売されています。 中古品を購入する事で数百万円する産業用ロボットの価格をかなり抑える事も出来ます。 長期的に保有する事にリスクを感じる方は中古品をレンタルするという選択肢もあり、レンタル期間は最短1か月~最長3年間の期間でレンタルできるモノが多いです。 レンタルの場合月々の費用は割高になりますが、ニーズの増減によって増設したり撤去したり出来るという事です。 特に協働ロボットと呼ばれる安全策が不要で人と並んで作業出来るロボットの場合、自由に移動させて思いの作業を行わせる事が出来るので、作業工程の欠員や臨時の増産など人手が足りない時だけレンタルして使う事が出来ます。 協働ロボットの操作性の簡単さや自由に移動出来るコンパクトさや身軽さはとても利便性が高く、自動車メーカーの生産ラインでも生産遅れが発生している工程や欠員の工程に協働ロボットを持っていき作業員の補助をさせるような使い方をされています。 協働ロボットの中古品市場はかなり活発で人気の程がうかがえます。 対して一般的な6軸多関節の産業用ロボットについては、ロボット稼働範囲に安全策を設置したり、加工方法に合わせたハンドエフェクタや治具等を製作する必要があるので、周辺機器の設計等インテグレーションが必要ですので、レンタル向きでは無いかもしれませんが、しっかりとしたシステムを作る事を前提にシステムの費用を抑える為に中古品を購入するという選択肢は多いにメリットがあると思います。 中古品の売買やレンタルについては、基本的には中古品販売事業者によるものですが、一部のロボットメーカーでも同様なサービスを実施しています。 海外メーカーのKUKAは非常に高精度なロボットを販売している世界トップクラスのロボットメーカですが、 中古品の販売やレンタルの事業も手掛けています。自動車で考えればディーラー中古車という位置づけでしょうか。 まだ自社にロボットを保有しておらず、ロボットに対する知見や技能をお持ちでない企業にとっては、ロボットをレンタルするという事は大きなリスクを背負わずに試してみる事が出来るのでとてもお手軽です。 当然ロボットの操作方法の習得や自社のどの工程のどの作業が出来るのか?出来る様にするためには? と工夫は必要ですが、そういう課題を乗りこえていく過程で社内にロボット活用をするというような新しい風を取り込む事が出来、ロボットを取り扱える人材が成長していくでしょう。 そしてロボットを自由に活用出来る様になれば、各工程に専用のロボットシステムを導入して本格的に自動化を図るも良いですし、期間限定でロボットをレンタルして火事場を凌ぐというのも良いですね。 自動化したいけど難しそう。操作出来る人材が居ないから。とロボットの導入を見送ってきたという方は、是非レンタルの選択肢もあるという事をご承知おき下さい。 既にロボットを活用している企業様であれば、既にロボットの取り扱い技能者が社内にいる事と思いますのでロボットに対する苦手意識も薄く、よりレンタル品の活用は容易なのではないでしょうか。 これまでに自動化してきた工程に加え、更なる自動化と合理化を図る為にも、社内の製造工程の内から人間がやる必要の無い工程や特定の人しか出来ない工程をターゲットとして、ロボットをレンタルして自動化出来るかどうかテストを行う事が出来ます。 テストに失敗してもレンタルだから返却すれは良いだけですからね。 これからの労働人口減少の環境下ではいち早く自動化を進め、ロボットを活用するなどのDX推進が企業には求められています。 これまでロボット化を諦めていた企業もこれかもロボット化を拡大していく企業も、まずはレンタル品で自動化のテストを行い、システム構成が決まれば中古品を買い取りするという流れで、自由にDX推進活動を進めていけるのではないでしょうか? いきなり多額の費用を払って外注に任せるのではなく、自社で積極的にテストしてみる事が真の意味でDX推進なのではないでしょうか。 おわりに 今回は、ロボットは中古品もあり購入もレンタルも出来るという選択肢についてお伝えしましたが如何でしたか? 船井総研ではロボットやAIの導入に役立つダウンロードコンテンツをご用意しております。 是非ご活用下さい。 https://smart-factory.funaisoken.co.jp/download/automation-robotization-examples-02/ https://smart-factory.funaisoken.co.jp/download/210205/ ■オンラインセミナー開催のお知らせ https://smart-factory.funaisoken.co.jp/event/ 板金・プレス・溶接・組立加工業向け、熟練技術・職人技術にAI&ロボット活用!社長セミナー ①従業員100名以下の板金・プレス・溶接加工業の社長が知っておくべきAI&ロボットが分かる! ~少数精鋭主義の社長の為のAI&ロボット活用術が分かります~ ②多品種少量生産でこそ活用すべきAI&ロボットが分かる! ~大量生産ではなく多品種少量生産に適したAI&ロボットの導入法が分かります~ ③熟練技術・職人的な業務にAI&ロボット導入する方法が分かる! ~一部の熟練者・職人に依存している業務にAI&ロボットを活用する方法が分かります~ ④基礎知識や導入経験がない社長でも多品種少量生産AI&ロボット導入法が分かる! ~多品種少量生産対応AI&ロボットは良く分からない…そんな社長の為のセミナーです~ ⑤自社でどんな工程・業務でAI&ロボットが活用できるかが具体的に分かる! ~理論・理屈ではなく、自社の現場で実践できるやり方が分かります~ ■工場AI・ロボット.comでは「無料オンライン診断サービス」を行っております。 専門コンサルタントが無料でロボット活用について診断致します! ✓ロボットを導入したいが初めてでやり方が分からない・・・ ✓多品種少量生産の溶接ロボットを導入したい ✓旋盤工程のワーク供給にロボットを活用したい ✓人による目視検査を自動化したい ✓多品種少量生産の工場でも導入可能かどうかを知りたい ✓他社の導入事例の詳細について聞きたい ✓ロボットやAI活用について相談できる所が見つからない・・・ ご希望の場合は以下の問い合わせフォームより、「無料オンライン診断サービス希望」と明記の上お問い合わせ下さい!! https://lp.funaisoken.co.jp/mt/smart-factory/counsel.html

NC旋盤スマートロボットシステム導入解説レポート!!

2021.02.19

3週連続!「導入解説レポート」リリース企画!! 第3週目の今回は、「NC旋盤スマートロボットシステム導入解説レポート」です! コラムではレポートの中身を少しだけお話します。 詳しくは導入解説レポートをダウンロード!! 1.中小製造業が抱える旋盤工程における悩みとは? 切削加工製造業において広く使用されているNC旋盤。 中小製造業において、多品種少量生産のロボット化・自動化は喫緊の課題であると言えるでしょう。 しかし、大量生産のロボット化・自動化とは異なり多品種少量生産のロボット化・自動化には様々な課題があります。 製造業における自動化の機運は高まりを見せておりますが、中小規模の製造企業における導入率は依然低い水準となっております。その理由として、多品種少量生産ゆえの自動化量産効果の見えづらさ、段取り替え頻度の高さとそれに必要な時間と手間に対するためらいが大きく作用していると考えられます。 今回は、導入が簡単で段取り替えも手軽におこなえ、少ない投資額で高い汎用性を持つワーク供給装置を提供する国内初登場の多品種少量生産に対応したNC旋盤専用スマートロボットシステムを解説していきます。 2. 多品種少量生産を可能にするスマートロボットシステムとは? 多品種少量生産におけるロボット化・自動化はロボットを導入するユーザー自体がそれなりの知識と経験を持っていることが必要となります。 多品種少量生産のロボット化・自動化においては、いかにロボット稼働率を上げ(段取り替えロスを少なくし)、いかに投資対効果を捻出し(低投資で最大の効果を出し)、いかに生産性を向上させるか(浮いた工数をどう活用するか)、が重要でSIer任せの構想設計ではなくユーザーの技量が大きく関わってきます。 中小製造業の多品種少量生産におけるロボット活用を阻む大きな項目として「ロボットティーチングの難しさ」、「多設備での多品種少量生産」があげられます。 そのような課題を一挙に解決するロボットシステムが「スマートロボットシステム」です。 スマートロボットシステムの特徴として以下があげられます。 3.スマートロボットシステム6つの特徴 「簡単設定」 設定画面の案内に従ってワークや加工機の情報を入力していくことで必要な設定入力がおこなえ、専門 的なロボット知識がなくても、ロボットに作業をさせることができます。 「ティーチングレス」 ロボット操作に慣れない方にはハードルが高く感じられる、ワークの取出し・受渡し位置や途中の移動経路を設定するためのティーチング作業を自動化。ワークや加工機の変更、レイアウト変更時などの再設定もシステム業者に頼らず自分たちでおこなえるため、導入後の時間や費用が節約できます。 レポートでは6つの特徴について詳しく解説しています! 4.スマートロボットシステムシステムの活用方法 スマートロボットシステムはロボットや自動化の知識が無くとも、導入後すぐに多品種少量生産に対応したロボットシステムを構築することが可能です。 例えば、午前中は旋盤1号機でA品種をロボットで加工し午後は旋盤2号機でB品種とC品種をロボットで加工、夜勤では旋盤3号機でD品種をロボットで加工、といったように設置場所や加工設備に囚われることなくロボットを活用することが可能となります。 既存の量産ライン対応型のロボットシステムでは成し得なかった「多品種少量生」が可能です。 日々の生産工程の見直し、人員配置の見直しによっては、ユーザーのアイディア次第で劇的な生産性向上が見込めるでしょう。 5.おわりに NC旋盤導入解説レポートはこちらからダウンロード!! https://smart-factory.funaisoken.co.jp/download/210219/ ■工場AI・ロボット.comでは「無料オンライン診断サービス」を行っております。 専門コンサルタントが無料でロボット活用について診断致します! ✓ロボットを導入したいが初めてでやり方が分からない・・・ ✓多品種少量生産の溶接ロボットを導入したい ✓旋盤工程のワーク供給にロボットを活用したい ✓人による目視検査を自動化したい ✓多品種少量生産の工場でも導入可能かどうかを知りたい ✓他社の導入事例の詳細について聞きたい ✓ロボットやAI活用について相談できる所が見つからない・・・ ご希望の場合は以下の問い合わせフォームより、「無料オンライン診断サービス希望」と明記の上お問い合わせ下さい!! https://lp.funaisoken.co.jp/mt/smart-factory/counsel.html 船井総研ではロボットやAIの導入に役立つダウンロードコンテンツやセミナーをご用意しております。 ■オンラインセミナー開催のお知らせ https://smart-factory.funaisoken.co.jp/event/ 製造業・メーカーの為の初めてのAI活用!社長セミナー ・「AIはまだ初心者」と感じているメーカー社長が知っておくべき初めてのAI導入法が分かる! ~AIなんて全くわからない...そんな社長の為のセミナーです~ ・大手が行う大規模で夢物語のAIではなく、中堅・中小メーカーに適したAI手法が分かる! ~大手メーカー様向けではなく、中堅・中小メーカー様向けです~ ・漠然とした理論・概論ではなく、現場で即使えて実践的なAI手法が分かる! ~理論・概論は一切なく、現場的・実践的な話を聞けます~ ・営業・設計・生産・メンテナンス・経営管理各部門において活用できるAIが分かる! ~具体的にどの部門・業務でどんなAIが活用できるかが分かります~ ・中堅・中小メーカーの実際のAI取組事例を知ることができる! ~大手ではなく、中堅・中小メーカーの実際の取組事例・実践事例を紹介します~ ↓↓↓セミナー詳細は下記からご覧ください↓↓↓ このセミナーは終了しました。最新のセミナーはこちらから。 https://smart-factory.funaisoken.co.jp/event/ 3週連続!「導入解説レポート」リリース企画!! 第3週目の今回は、「NC旋盤スマートロボットシステム導入解説レポート」です! コラムではレポートの中身を少しだけお話します。 詳しくは導入解説レポートをダウンロード!! 1.中小製造業が抱える旋盤工程における悩みとは? 切削加工製造業において広く使用されているNC旋盤。 中小製造業において、多品種少量生産のロボット化・自動化は喫緊の課題であると言えるでしょう。 しかし、大量生産のロボット化・自動化とは異なり多品種少量生産のロボット化・自動化には様々な課題があります。 製造業における自動化の機運は高まりを見せておりますが、中小規模の製造企業における導入率は依然低い水準となっております。その理由として、多品種少量生産ゆえの自動化量産効果の見えづらさ、段取り替え頻度の高さとそれに必要な時間と手間に対するためらいが大きく作用していると考えられます。 今回は、導入が簡単で段取り替えも手軽におこなえ、少ない投資額で高い汎用性を持つワーク供給装置を提供する国内初登場の多品種少量生産に対応したNC旋盤専用スマートロボットシステムを解説していきます。 2. 多品種少量生産を可能にするスマートロボットシステムとは? 多品種少量生産におけるロボット化・自動化はロボットを導入するユーザー自体がそれなりの知識と経験を持っていることが必要となります。 多品種少量生産のロボット化・自動化においては、いかにロボット稼働率を上げ(段取り替えロスを少なくし)、いかに投資対効果を捻出し(低投資で最大の効果を出し)、いかに生産性を向上させるか(浮いた工数をどう活用するか)、が重要でSIer任せの構想設計ではなくユーザーの技量が大きく関わってきます。 中小製造業の多品種少量生産におけるロボット活用を阻む大きな項目として「ロボットティーチングの難しさ」、「多設備での多品種少量生産」があげられます。 そのような課題を一挙に解決するロボットシステムが「スマートロボットシステム」です。 スマートロボットシステムの特徴として以下があげられます。 3.スマートロボットシステム6つの特徴 「簡単設定」 設定画面の案内に従ってワークや加工機の情報を入力していくことで必要な設定入力がおこなえ、専門 的なロボット知識がなくても、ロボットに作業をさせることができます。 「ティーチングレス」 ロボット操作に慣れない方にはハードルが高く感じられる、ワークの取出し・受渡し位置や途中の移動経路を設定するためのティーチング作業を自動化。ワークや加工機の変更、レイアウト変更時などの再設定もシステム業者に頼らず自分たちでおこなえるため、導入後の時間や費用が節約できます。 レポートでは6つの特徴について詳しく解説しています! 4.スマートロボットシステムシステムの活用方法 スマートロボットシステムはロボットや自動化の知識が無くとも、導入後すぐに多品種少量生産に対応したロボットシステムを構築することが可能です。 例えば、午前中は旋盤1号機でA品種をロボットで加工し午後は旋盤2号機でB品種とC品種をロボットで加工、夜勤では旋盤3号機でD品種をロボットで加工、といったように設置場所や加工設備に囚われることなくロボットを活用することが可能となります。 既存の量産ライン対応型のロボットシステムでは成し得なかった「多品種少量生」が可能です。 日々の生産工程の見直し、人員配置の見直しによっては、ユーザーのアイディア次第で劇的な生産性向上が見込めるでしょう。 5.おわりに NC旋盤導入解説レポートはこちらからダウンロード!! https://smart-factory.funaisoken.co.jp/download/210219/ ■工場AI・ロボット.comでは「無料オンライン診断サービス」を行っております。 専門コンサルタントが無料でロボット活用について診断致します! ✓ロボットを導入したいが初めてでやり方が分からない・・・ ✓多品種少量生産の溶接ロボットを導入したい ✓旋盤工程のワーク供給にロボットを活用したい ✓人による目視検査を自動化したい ✓多品種少量生産の工場でも導入可能かどうかを知りたい ✓他社の導入事例の詳細について聞きたい ✓ロボットやAI活用について相談できる所が見つからない・・・ ご希望の場合は以下の問い合わせフォームより、「無料オンライン診断サービス希望」と明記の上お問い合わせ下さい!! https://lp.funaisoken.co.jp/mt/smart-factory/counsel.html 船井総研ではロボットやAIの導入に役立つダウンロードコンテンツやセミナーをご用意しております。 ■オンラインセミナー開催のお知らせ https://smart-factory.funaisoken.co.jp/event/ 製造業・メーカーの為の初めてのAI活用!社長セミナー ・「AIはまだ初心者」と感じているメーカー社長が知っておくべき初めてのAI導入法が分かる! ~AIなんて全くわからない...そんな社長の為のセミナーです~ ・大手が行う大規模で夢物語のAIではなく、中堅・中小メーカーに適したAI手法が分かる! ~大手メーカー様向けではなく、中堅・中小メーカー様向けです~ ・漠然とした理論・概論ではなく、現場で即使えて実践的なAI手法が分かる! ~理論・概論は一切なく、現場的・実践的な話を聞けます~ ・営業・設計・生産・メンテナンス・経営管理各部門において活用できるAIが分かる! ~具体的にどの部門・業務でどんなAIが活用できるかが分かります~ ・中堅・中小メーカーの実際のAI取組事例を知ることができる! ~大手ではなく、中堅・中小メーカーの実際の取組事例・実践事例を紹介します~ ↓↓↓セミナー詳細は下記からご覧ください↓↓↓ このセミナーは終了しました。最新のセミナーはこちらから。 https://smart-factory.funaisoken.co.jp/event/

多品種少量溶接ロボット導入解説レポート!!

2021.02.05

今週から3週に渡って「導入解説レポート」をリリース致します!第一弾は、「多品種少量溶接ロボット導入解説レポート」です!コラムではレポートの中身を少しだけお話します。詳しくは導入解説レポートをダウンロード!! 1.中小板金加工業が抱える多品種少量生産溶接工程における悩みとは? 基本的には以上のように7つの悩みがあげられます。 多品種少量生産である 導入が未経験である 3K業務である 属人化している 様々な溶接がある 投資コストに不安がある 相談できる所が無い 以上のお悩みは全て、工場AI・ロボット.comで解決できます! 2.多品種少量生産溶接ロボット導入の進め方 導入の進め方としては大きく8つの項目に分類されます。 ①ワークの絞り込み ②工程の絞り込み ③絞り込んだ中での効果額シュミレーション ④絞り込んだ中での設備投資シュミレーション ⑤直接的な効果以外の効果をリストアップ ⑥上記5項目を3パターン程度アイディア出し及び構想 ⑦3パターンを比較検討 ⑧システムインテグレーター等の選定 上記の項目についてさらに詳しく見ていきます。 ワークの絞り込み(対象ワークの選定)は非常に重要な項目となってきます。ワーク選定の方法は、 ・過去生産実績数から工数を算出 ・工数の多くかかっているワークを選別 ・選別したワークの工程、ワーク形状等から選定するワークを判断 となります。 単純に工数順にワーク選定することもできますがロボット活用を円滑に進めるためには選定したワークの形状や工程を考慮する必要があります。 解説レポートではさらに導入の進め方についてさらに詳しく解説しています! 3.多品種少量溶接ロボット導入の具体的手法 導入解説レポートでは板金加工業A社における、手作業による仮溶接、本溶接、グラインダー仕上げを行っている多品種少量溶接工程のロボット導入の具体的手法を解説しています! 4.おわりに 詳細は「多品種少量溶接ロボット導入解説レポート」をダウンロード!! https://smart-factory.funaisoken.co.jp/download/210205/ ■工場AI・ロボット.comでは「無料オンライン診断サービス」を行っております。 専門コンサルタントが無料でロボット活用について診断致します! ✓ロボットを導入したいが初めてでやり方が分からない・・・ ✓多品種少量生産の溶接ロボットを導入したい ✓旋盤工程のワーク供給にロボットを活用したい ✓人による目視検査を自動化したい ✓多品種少量生産の工場でも導入可能かどうかを知りたい ✓他社の導入事例の詳細について聞きたい ✓ロボットやAI活用について相談できる所が見つからない・・・ ご希望の場合は以下の問い合わせフォームより、「無料オンライン診断サービス希望」と明記の上お問い合わせ下さい!! https://lp.funaisoken.co.jp/mt/smart-factory/counsel.html 船井総研ではロボットやAIの導入に役立つダウンロードコンテンツやセミナーをご用意しております。 ■オンラインセミナー開催のお知らせ https://smart-factory.funaisoken.co.jp/event/ 製造業・メーカーの為の初めてのAI活用!社長セミナー ・「AIはまだ初心者」と感じているメーカー社長が知っておくべき初めてのAI導入法が分かる! ~AIなんて全くわからない...そんな社長の為のセミナーです~ ・大手が行う大規模で夢物語のAIではなく、中堅・中小メーカーに適したAI手法が分かる! ~大手メーカー様向けではなく、中堅・中小メーカー様向けです~ ・漠然とした理論・概論ではなく、現場で即使えて実践的なAI手法が分かる! ~理論・概論は一切なく、現場的・実践的な話を聞けます~ ・営業・設計・生産・メンテナンス・経営管理各部門において活用できるAIが分かる! ~具体的にどの部門・業務でどんなAIが活用できるかが分かります~ ・中堅・中小メーカーの実際のAI取組事例を知ることができる! ~大手ではなく、中堅・中小メーカーの実際の取組事例・実践事例を紹介します~ ↓↓↓セミナー詳細は下記からご覧ください↓↓↓ このセミナーは終了しました。最新のセミナーはこちらから。 https://smart-factory.funaisoken.co.jp/event/   [sc name="welding-robot"][/sc] 今週から3週に渡って「導入解説レポート」をリリース致します!第一弾は、「多品種少量溶接ロボット導入解説レポート」です!コラムではレポートの中身を少しだけお話します。詳しくは導入解説レポートをダウンロード!! 1.中小板金加工業が抱える多品種少量生産溶接工程における悩みとは? 基本的には以上のように7つの悩みがあげられます。 多品種少量生産である 導入が未経験である 3K業務である 属人化している 様々な溶接がある 投資コストに不安がある 相談できる所が無い 以上のお悩みは全て、工場AI・ロボット.comで解決できます! 2.多品種少量生産溶接ロボット導入の進め方 導入の進め方としては大きく8つの項目に分類されます。 ①ワークの絞り込み ②工程の絞り込み ③絞り込んだ中での効果額シュミレーション ④絞り込んだ中での設備投資シュミレーション ⑤直接的な効果以外の効果をリストアップ ⑥上記5項目を3パターン程度アイディア出し及び構想 ⑦3パターンを比較検討 ⑧システムインテグレーター等の選定 上記の項目についてさらに詳しく見ていきます。 ワークの絞り込み(対象ワークの選定)は非常に重要な項目となってきます。ワーク選定の方法は、 ・過去生産実績数から工数を算出 ・工数の多くかかっているワークを選別 ・選別したワークの工程、ワーク形状等から選定するワークを判断 となります。 単純に工数順にワーク選定することもできますがロボット活用を円滑に進めるためには選定したワークの形状や工程を考慮する必要があります。 解説レポートではさらに導入の進め方についてさらに詳しく解説しています! 3.多品種少量溶接ロボット導入の具体的手法 導入解説レポートでは板金加工業A社における、手作業による仮溶接、本溶接、グラインダー仕上げを行っている多品種少量溶接工程のロボット導入の具体的手法を解説しています! 4.おわりに 詳細は「多品種少量溶接ロボット導入解説レポート」をダウンロード!! https://smart-factory.funaisoken.co.jp/download/210205/ ■工場AI・ロボット.comでは「無料オンライン診断サービス」を行っております。 専門コンサルタントが無料でロボット活用について診断致します! ✓ロボットを導入したいが初めてでやり方が分からない・・・ ✓多品種少量生産の溶接ロボットを導入したい ✓旋盤工程のワーク供給にロボットを活用したい ✓人による目視検査を自動化したい ✓多品種少量生産の工場でも導入可能かどうかを知りたい ✓他社の導入事例の詳細について聞きたい ✓ロボットやAI活用について相談できる所が見つからない・・・ ご希望の場合は以下の問い合わせフォームより、「無料オンライン診断サービス希望」と明記の上お問い合わせ下さい!! https://lp.funaisoken.co.jp/mt/smart-factory/counsel.html 船井総研ではロボットやAIの導入に役立つダウンロードコンテンツやセミナーをご用意しております。 ■オンラインセミナー開催のお知らせ https://smart-factory.funaisoken.co.jp/event/ 製造業・メーカーの為の初めてのAI活用!社長セミナー ・「AIはまだ初心者」と感じているメーカー社長が知っておくべき初めてのAI導入法が分かる! ~AIなんて全くわからない...そんな社長の為のセミナーです~ ・大手が行う大規模で夢物語のAIではなく、中堅・中小メーカーに適したAI手法が分かる! ~大手メーカー様向けではなく、中堅・中小メーカー様向けです~ ・漠然とした理論・概論ではなく、現場で即使えて実践的なAI手法が分かる! ~理論・概論は一切なく、現場的・実践的な話を聞けます~ ・営業・設計・生産・メンテナンス・経営管理各部門において活用できるAIが分かる! ~具体的にどの部門・業務でどんなAIが活用できるかが分かります~ ・中堅・中小メーカーの実際のAI取組事例を知ることができる! ~大手ではなく、中堅・中小メーカーの実際の取組事例・実践事例を紹介します~ ↓↓↓セミナー詳細は下記からご覧ください↓↓↓ このセミナーは終了しました。最新のセミナーはこちらから。 https://smart-factory.funaisoken.co.jp/event/   [sc name="welding-robot"][/sc]

専門コンサルタント厳選!多品種少量生産中小企業のロボット導入成功事例3選(溶接編)

2021.01.22

今回は、忙しくてロボット導入事例を調べる時間が取れない経営者の方のために、ロボット導入実証事業(経済産業省)の補助金制度を活用した中小企業のロボット導入事例を厳選して解説します。 ※ロボット導入実証事業事例紹介ハンドブックはこちらから http://robo-navi.com/webroot/document/2018RobotHandBook.pdf 1.小ロット多品種板金加工業の溶接工程にロボット導入!7軸ロボットの導入により、人手に頼っていた溶接部門のロボット化を実現! 概要 小ロット多品種の板金加工業において、切断、曲げ、溶接、プレスの工程を稼動させているが、その中でも、今回はロボット導入が遅れ、未だ手作業にて加工を行う溶接部門のロボット化に挑戦した。 7軸のロット溶接機をポジショナーと組み合わせることで、今までの6軸の溶接ロボットでは不可能だった溶接姿勢や汎用性を確保。溶接の熟練工が作業する必要がなく、ロボットの安全講習を受講した有資格者であれば、問題なく作業できるようになった。 また、重量物の溶接加工は溶接者が腰を屈めた無理な姿勢をとらないとできないことが多く、無理な姿勢での作業を少しでも軽減することが可能となった。 今後、治具へのセットする段取りなどを何度も行い、慣れることで更にスムースな加工が可能と考えている。 2.大量生産にしか向かないロボットのイメージを払拭!車両用大型部品の溶接工程にロボット導入! 概要 多数の顧客から都度支給される図面により、様々な部品の溶接加工を行っているため、当然ながら少量多品種の生産体制であり、ロボット化は不可能であると考えていた。しかしこの度新規受注した中厚板の部品は溶接工数が長く、相似形部品も存在することから改めてロボット化を再検討し、SIerの支持もあり導入を決定した。 当該部品は以前はクレーンによる反転作業を行っていたが、専用2軸ポジショナーを開発することで自動化、危険作業がなくなった。また、ロボットの導入により、作業員による仕上がりの差がなくなった。また、ロボットが本溶接をしてくれることにより仮溶接にかけられる時間も1.5倍増になり生産性の向上を図ることができた。 少量多品種対応に関しては、現在2種類の相似形の異なった製品の設定を行っているのみであるが、今後作業員の慣れとともに増やす予定である。 3.スタートボタンを押すだけの簡単操作でパート社員でも操作が可能に!曲面や立体形状アルミ部品のスタッド溶接加工作業をロボット化! 概要 精密板金加工業において、立体形状になった部品へのスタッド溶接作業は人間が手動で行うしかなかった。 こちらの企業では毎月6,000本もの手加工によるスタッド溶接加工があり、単純作業の繰り返しだが、溶接不良がでないようにするには、垂直に溶接ガンを保持しなければならず集中力の維持が必要である。また、加工時の火花でやけどをすることもあり、作業者には負担が大きかった。 今回、垂直多関節ロボットを導入し、ティーチングやパーツフィーダの工夫で自動化を実現。 その結果、ワークを設置しスタートボタンを押すだけでスタッド溶接ができるようになり、作業者の負担が軽減し女性パート社員でも作業ができるようになった。 生産スピードも4.4倍になり、手加工時の不良率4%が1%に下がった。 4.多品種少量溶接ロボット導入の具体的手法とは? 多品種少量生産におけるロボット活用は製品分析、現状作業分析、ロボット運用の適切な構想等様々な分析と検討が必要となってきます。 2月には「多品種少量溶接ロボット導入解説レポート」を配信予定です!! レポートには多品種少量溶接ロボット導入の進め方、具体的導入事例、導入成功事例を掲載しております! 2月のレポート配信を楽しみにお待ちください! 5.おわりに 今回は多品種少量生産ロボット導入成功事例(溶接編)をお送りしました。 工場AI・ロボット.comでは「無料オンライン診断サービス」を開始致します!! 以下のようなお悩みはありませんか? 専門コンサルタントが無料でロボット活用について診断致します! ✓ロボットを導入したいが初めてでやり方が分からない・・・ ✓多品種少量生産の溶接ロボットを導入したい✓旋盤工程のワーク供給にロボットを活用したい ✓人による目視検査を自動化したい✓多品種少量生産の工場でも導入可能かどうかを知りたい ✓他社の導入事例の詳細について聞きたい ✓ロボットやAI活用について相談できる所が見つからない・・・ ご希望の場合は以下の問い合わせフォームより、「無料オンライン診断サービス希望」と明記の上お問い合わせ下さい!! https://lp.funaisoken.co.jp/mt/smart-factory/counsel.html 船井総研ではロボットやAIの導入に役立つダウンロードコンテンツやセミナーをご用意しております。 ■オンラインセミナー開催のお知らせ 機械加工業の為の初めてのAI&ロボット活用!社長セミナー(オンライン)マシニングセンタ・NC旋盤・複合加工機等を保有していて多品種少量生産の熟練技術・職人技術・人手の掛かる業務にAI&ロボットを活用して自動化&産性UP! 2/16(火)、18(木)、24(水) 13:00~15:00 ↓↓↓セミナー詳細は下記からご覧ください↓↓↓ このセミナーは終了しました。最新のセミナーはこちらから。 https://smart-factory.funaisoken.co.jp/event/ ■ダウンロード事例集のご案内 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 板金・溶接加工業様向け 多品種少量溶接ロボット導入事例解説レポート この1冊で多品種少量溶接ロボット導入の具体的事例がわかる! ①多品種少量溶接ロボット導入の進め方 ②多品種少量溶接ロボットにおける具体的事例 ③補助金を活用した溶接ロボット導入成功事例 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー https://lp.funaisoken.co.jp/mt/smart-factory/dltext05-dl.html 今回は、忙しくてロボット導入事例を調べる時間が取れない経営者の方のために、ロボット導入実証事業(経済産業省)の補助金制度を活用した中小企業のロボット導入事例を厳選して解説します。 ※ロボット導入実証事業事例紹介ハンドブックはこちらから http://robo-navi.com/webroot/document/2018RobotHandBook.pdf 1.小ロット多品種板金加工業の溶接工程にロボット導入!7軸ロボットの導入により、人手に頼っていた溶接部門のロボット化を実現! 概要 小ロット多品種の板金加工業において、切断、曲げ、溶接、プレスの工程を稼動させているが、その中でも、今回はロボット導入が遅れ、未だ手作業にて加工を行う溶接部門のロボット化に挑戦した。 7軸のロット溶接機をポジショナーと組み合わせることで、今までの6軸の溶接ロボットでは不可能だった溶接姿勢や汎用性を確保。溶接の熟練工が作業する必要がなく、ロボットの安全講習を受講した有資格者であれば、問題なく作業できるようになった。 また、重量物の溶接加工は溶接者が腰を屈めた無理な姿勢をとらないとできないことが多く、無理な姿勢での作業を少しでも軽減することが可能となった。 今後、治具へのセットする段取りなどを何度も行い、慣れることで更にスムースな加工が可能と考えている。 2.大量生産にしか向かないロボットのイメージを払拭!車両用大型部品の溶接工程にロボット導入! 概要 多数の顧客から都度支給される図面により、様々な部品の溶接加工を行っているため、当然ながら少量多品種の生産体制であり、ロボット化は不可能であると考えていた。しかしこの度新規受注した中厚板の部品は溶接工数が長く、相似形部品も存在することから改めてロボット化を再検討し、SIerの支持もあり導入を決定した。 当該部品は以前はクレーンによる反転作業を行っていたが、専用2軸ポジショナーを開発することで自動化、危険作業がなくなった。また、ロボットの導入により、作業員による仕上がりの差がなくなった。また、ロボットが本溶接をしてくれることにより仮溶接にかけられる時間も1.5倍増になり生産性の向上を図ることができた。 少量多品種対応に関しては、現在2種類の相似形の異なった製品の設定を行っているのみであるが、今後作業員の慣れとともに増やす予定である。 3.スタートボタンを押すだけの簡単操作でパート社員でも操作が可能に!曲面や立体形状アルミ部品のスタッド溶接加工作業をロボット化! 概要 精密板金加工業において、立体形状になった部品へのスタッド溶接作業は人間が手動で行うしかなかった。 こちらの企業では毎月6,000本もの手加工によるスタッド溶接加工があり、単純作業の繰り返しだが、溶接不良がでないようにするには、垂直に溶接ガンを保持しなければならず集中力の維持が必要である。また、加工時の火花でやけどをすることもあり、作業者には負担が大きかった。 今回、垂直多関節ロボットを導入し、ティーチングやパーツフィーダの工夫で自動化を実現。 その結果、ワークを設置しスタートボタンを押すだけでスタッド溶接ができるようになり、作業者の負担が軽減し女性パート社員でも作業ができるようになった。 生産スピードも4.4倍になり、手加工時の不良率4%が1%に下がった。 4.多品種少量溶接ロボット導入の具体的手法とは? 多品種少量生産におけるロボット活用は製品分析、現状作業分析、ロボット運用の適切な構想等様々な分析と検討が必要となってきます。 2月には「多品種少量溶接ロボット導入解説レポート」を配信予定です!! レポートには多品種少量溶接ロボット導入の進め方、具体的導入事例、導入成功事例を掲載しております! 2月のレポート配信を楽しみにお待ちください! 5.おわりに 今回は多品種少量生産ロボット導入成功事例(溶接編)をお送りしました。 工場AI・ロボット.comでは「無料オンライン診断サービス」を開始致します!! 以下のようなお悩みはありませんか? 専門コンサルタントが無料でロボット活用について診断致します! ✓ロボットを導入したいが初めてでやり方が分からない・・・ ✓多品種少量生産の溶接ロボットを導入したい✓旋盤工程のワーク供給にロボットを活用したい ✓人による目視検査を自動化したい✓多品種少量生産の工場でも導入可能かどうかを知りたい ✓他社の導入事例の詳細について聞きたい ✓ロボットやAI活用について相談できる所が見つからない・・・ ご希望の場合は以下の問い合わせフォームより、「無料オンライン診断サービス希望」と明記の上お問い合わせ下さい!! https://lp.funaisoken.co.jp/mt/smart-factory/counsel.html 船井総研ではロボットやAIの導入に役立つダウンロードコンテンツやセミナーをご用意しております。 ■オンラインセミナー開催のお知らせ 機械加工業の為の初めてのAI&ロボット活用!社長セミナー(オンライン)マシニングセンタ・NC旋盤・複合加工機等を保有していて多品種少量生産の熟練技術・職人技術・人手の掛かる業務にAI&ロボットを活用して自動化&産性UP! 2/16(火)、18(木)、24(水) 13:00~15:00 ↓↓↓セミナー詳細は下記からご覧ください↓↓↓ このセミナーは終了しました。最新のセミナーはこちらから。 https://smart-factory.funaisoken.co.jp/event/ ■ダウンロード事例集のご案内 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 板金・溶接加工業様向け 多品種少量溶接ロボット導入事例解説レポート この1冊で多品種少量溶接ロボット導入の具体的事例がわかる! ①多品種少量溶接ロボット導入の進め方 ②多品種少量溶接ロボットにおける具体的事例 ③補助金を活用した溶接ロボット導入成功事例 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー https://lp.funaisoken.co.jp/mt/smart-factory/dltext05-dl.html

ロボット溶接がオススメのレーザー溶接について解説

2021.01.08

昨今、各社から多数のレーザー溶接システムが販売されていますが、皆さんはレーザー溶接と一言で言っても沢山の種類があるのをご存じでしょうか? レーザー光の発生原理から接合部の溶け込み方など種類によってかなり違いがあります。 その為、ロボットと併用したレーザー溶接システムにも向き不向きがあります。 本記事ではレーザー溶接の種類や特徴を解説していきたいと思います。 レーザー溶接に使用するレーザーは、気体または固体からを取り出しすのが一般的です。 大きく分類するとCO2レーザー、YAGレーザー、ファイバーレーザーの3種類があり、それぞれの持つ特性や性能は大きく変化します。 1.CO2レーザー CO2レーザー溶接は気体レーザー溶接の代表で、「炭酸ガスレーザー溶接」とも呼ばれます。 名の通りCO2(二酸化炭素)を媒体にレーザー光を発振します。 CO2は、固体レーザーに比べて変換効率が高く、大出力の連続発振(CW:Continuous Wave)が可能です。金属だけでなく樹脂系などの溶接にも対応しているため、幅広い分野で普及しています。 CO2レーザーの特徴とデメリット 炭酸ガスを発振媒体にした波長10.6μmの気体レーザーがCO2レーザーです。波長は共振器ミラーによる波長選択によって、9.6μmまで短くできます。 出力形態は連続発振とパルス発振が可能で、ビームの品質が優れ、高パワーでも約0.6mmのスポット径に集光できるという特徴があります。 CO2レーザーに使われるガスは、高効率な発振を実現するためにCO2のほかにアシストガスとしてN2(窒素)、He(ヘリウム)、Ar(アルゴン)、CO(一酸化炭素)を混合したものが使われます。レーザー発振の媒体はCO2ですが、これらのアシストガスを混合することで共振器(放電管)内の出力が増大します。混合比率は、共振器の種類、ビームの品質や加工効率、各ガスの価格などによって変わってきます。 数kW~数十kWの高パワー連続発振レーザーが、自動車分野、薄鋼板、鉄鋼や造船分野などで溶接に使われています。また、レーザー切断や穴開け、表面処理などにも応用されています。 ただ、高パワー溶接でArガスをアシストガスとして使った場合、Arプラズマが発生し、溶け込みが浅くなるのでHeガスを使うことが多いのですが、Heガスは高価という難点があります。ミラーや集光レンズには、10μm光の透過性に優れた、半導体であるZnSe(セレン化亜鉛)を使うのもCO2レーザーの特徴です。 レーザーが照射されるとミラーや集光レンズの内部に不均一な温度分布が生じるという熱レンズ効果とよばれる現象が起きますが、ZnSeは最も吸収率が低く、熱レンズ効果を小さくする母材とされています。ZnSeを使ってもやはり熱レンズ効果により、焦点位置がレーザー発振器側へ次第にずれてしまうため連続加工では注意が必要です。 また、CO2レーザーは波長が10μm帯のため、レーザー発振器から取り出してファイバー伝送ができません。取り回しの良いファイバー材料の石英がこの波長帯のレーザーを吸収してしまうからです。ファイバー伝送ができないということは、発振器から、加工位置まで、ミラーを用いた空間伝送を行う必要があり、発振器からの距離も制限され、自動化がしにくく産業用ロボットに使うことも難しいのです。 2.YAGレーザー YAGとは、イットリウム(Yttrium)、アルミニウム(Aluminum)、ガーネット(Garnet)の頭文字を取ったものです。気体レーザー溶接の代表であるCO2レーザー溶接に対し、YAGレーザー溶接は固体レーザー溶接の代表です。励起にはフラッシュランプを使い、短い波長のレーザー発振が可能です。 伝送方式がミラーに限られるCO2レーザー溶接に対し、YAGレーザー溶接ではミラーによる伝送に加え光ファイバを使った伝送も可能で、必要に応じて伝送方法を使い分けることができます。また、波長がCO2レーザーに対して1/10と短く、母材へのエネルギー吸収率が高いこともYAGレーザー溶接の利点です。 YAGレーザーの特徴とデメリット レーザー溶接で使われるものは YAGに数%のNd(ネオジム)をドープしたNd:YAGレーザーで波長は1.064μm、医療用でEr(エルビウム)をドープしたEr:YAGレーザーも使われています。 波長の短さをいかし、伝送損失の低いファイバー伝送が可能なのがYAGレーザーの特徴です。レーザーを熱源として初めて自動化やロボット化を実現した技術とされ、ノーマルパルス、Qスイッチ(短時間照射、医療用)、連続発振が可能でその広い応用範囲が期待されてきました。 2~4kWクラスの連続発振YAGレーザーは複数の鋼板を溶接したプレス用部材であるテーラードブランク(Tailored Blanks)の突合せ継手や亜鉛メッキ鋼板の重ね継手溶接で使われ、6~10kWクラスの連続発振レーザーはステンレス鋼板などの溶接に使われてきました。 ただ、第一世代のYAGレーザーは、Ndを活性元素としたランプ励起であり、発振効率は約1~3%と低く(CO2レーザーは10%程度)、発熱も大きかったため、BPPは25~100 mm・mradであり、集光性は良くありませんでした。 また、励起用のフラッシュランプや冷却水などの消耗品を定期的に交換する必要があり、メンテナンスにコストと時間がかかるというデメリットもあり、固体レーザーの先鞭をつけた技術ですが最近ではあまり使われなくなっています。 一方、第二世代のYAGレーザーは、ファイバーレーザーと同じ、Ybを活性元素とした半導体レーザー励起であり、発振効率は約20~30%と高くなっています。媒質形状は冷却性能に優れた薄いディスク型で、熱歪みの発生を補償する構造であるため、BPPは4~24mm・mradとファイバーレーザーに迫る集光性があり、ファイバーレーザーに競合する形で、産業適用されています。 3.ファイバレーザー 「ファイバレーザー」は固体レーザーの一種で、媒質に光ファイバを使います。 増幅用ファイバには、「ダブルクラッドファイバ」という、コアに希土類元素をドープした光ファイバを使います。 また、ファイバの出力側に低反射率ミラー、入射側に高反射率ミラーを装備しています。 ファイバレーザーは、波長が短くビーム集光径を絞ることが可能です。レーザーのエネルギー密度はレーザー溶接と比べてもきわめて高く、アルミなどの高反射材に対しても、深い溶け込みを得ることができます。また、薄板や微細部品の溶接はもちろん、異種金属同士の溶接にも対応できます。さらに、ビームの焦点を自動で設定することができ、非接触で高速溶接もできるため、従来では不可能であった入り組んだ場所のロボット溶接を可能にします。 ファイバーレーザーの特徴とデメリット 扱いが難しく自動化やロボット化に不適なCO2レーザーや効率の悪いYAGレーザーに代わる新たな技術として注目されているのが、高輝度・高出力の固体レーザー、ファイバーレーザーです。 これはレーザー発振器から単に光ファイバーを使って伝送するバルク型レーザーとは異なり、高純度の石英ガラスで作られた光ファイバーに希土類元素のYb3+(イオン化したイッテルビウム)をドープし、外部から半導体レーザーを照射すること(励起)で高効率のレーザー発振を行い、高出力のレーザーを作り出すという技術です。 レーザー媒質、伝送光学系ともファイバーが用いられ、空間光学系のないモノリシックな構造で、励起用の半導体レーザーもファイバー結合型が用いられているため、メンテナンスが不要でロバストな構造となって います。波長はYAGレーザーに近い1.07μmで、レーザー発振用光ファイバーは直径約10~20μm、伝送用光ファイバーは直径約50~300μmで長さ20~50m程度の伝送が可能です。 レーザー発振器は光ファイバー内に組み込まれた反射・共振作用を有する一対のファイバー素子によって構成されるため、取り回しが良くミラー調整やメンテナンスが不要なのもファイバーレーザーの特徴です。このため、自動化や無人化、ロボット化が容易であり、人手不足が深刻化する産業界にとっても重要な技術といえるでしょう。 日本は光ファイバーの研究開発や製造で出遅れている感もありますが、ファイバーレーザーは自動車分野、鉄道車両、鉄鋼、造船など多くの産業分野で使われ、マルチモジュールによる高パワー化、高輝度・高効率化、取り回しの良いファイバー伝送、メンテナンス不要という多くの利点を持ち、加工用レーザーの主力となっています。 記事引用元:https://minsaku.com/articles/post408/ 4.おわりに 今回はレーザー溶接の種類や特徴について解説しました。 船井総研ではロボットやAIの導入に役立つダウンロードコンテンツをご用意しております。 是非ご活用下さい。 ■ダウンロード事例集のご案内 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 板金・溶接加工業様向け 多品種少量溶接ロボット導入事例解説レポート この1冊で多品種少量溶接ロボット導入の具体的事例がわかる! ①多品種少量溶接ロボット導入の進め方 ②多品種少量溶接ロボットにおける具体的事例 ③補助金を活用した溶接ロボット導入成功事例 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー https://lp.funaisoken.co.jp/mt/smart-factory/dltext05-dl.html ■オンラインセミナー開催のお知らせ 多品種少量・一品特注生産 溶接加工業社長セミナー ▼セミナーお申し込みはこちら▼ https://smart-factory.funaisoken.co.jp/event/ 【このような方にオススメ】 従業員200名以下の溶接加工業の社長様 多品種少量生産で一品特注品も多い溶接加工業の社長様 溶接工程を熟練者・職人に依存している溶接加工業の社長様 溶接の熟練者不足・職人不足に頭を悩ませている溶接加工業の社長様 多品種少量生産で一品特注品が多い溶接工程をロボット・自動化したい社長様 【開催日程】 全てオンライン開催となります 2022/03/09 (水) 13:00~15:00 2022/03/14 (月) 13:00~15:00 2022/03/24 (木) 13:00~15:00 2022/03/30 (水) 13:00~15:00 お申し込みはこちらから⇒ このセミナーは終了しました。最新のセミナーはこちらから。 https://smart-factory.funaisoken.co.jp/event/   [sc name="welding-robot"][/sc] 昨今、各社から多数のレーザー溶接システムが販売されていますが、皆さんはレーザー溶接と一言で言っても沢山の種類があるのをご存じでしょうか? レーザー光の発生原理から接合部の溶け込み方など種類によってかなり違いがあります。 その為、ロボットと併用したレーザー溶接システムにも向き不向きがあります。 本記事ではレーザー溶接の種類や特徴を解説していきたいと思います。 レーザー溶接に使用するレーザーは、気体または固体からを取り出しすのが一般的です。 大きく分類するとCO2レーザー、YAGレーザー、ファイバーレーザーの3種類があり、それぞれの持つ特性や性能は大きく変化します。 1.CO2レーザー CO2レーザー溶接は気体レーザー溶接の代表で、「炭酸ガスレーザー溶接」とも呼ばれます。 名の通りCO2(二酸化炭素)を媒体にレーザー光を発振します。 CO2は、固体レーザーに比べて変換効率が高く、大出力の連続発振(CW:Continuous Wave)が可能です。金属だけでなく樹脂系などの溶接にも対応しているため、幅広い分野で普及しています。 CO2レーザーの特徴とデメリット 炭酸ガスを発振媒体にした波長10.6μmの気体レーザーがCO2レーザーです。波長は共振器ミラーによる波長選択によって、9.6μmまで短くできます。 出力形態は連続発振とパルス発振が可能で、ビームの品質が優れ、高パワーでも約0.6mmのスポット径に集光できるという特徴があります。 CO2レーザーに使われるガスは、高効率な発振を実現するためにCO2のほかにアシストガスとしてN2(窒素)、He(ヘリウム)、Ar(アルゴン)、CO(一酸化炭素)を混合したものが使われます。レーザー発振の媒体はCO2ですが、これらのアシストガスを混合することで共振器(放電管)内の出力が増大します。混合比率は、共振器の種類、ビームの品質や加工効率、各ガスの価格などによって変わってきます。 数kW~数十kWの高パワー連続発振レーザーが、自動車分野、薄鋼板、鉄鋼や造船分野などで溶接に使われています。また、レーザー切断や穴開け、表面処理などにも応用されています。 ただ、高パワー溶接でArガスをアシストガスとして使った場合、Arプラズマが発生し、溶け込みが浅くなるのでHeガスを使うことが多いのですが、Heガスは高価という難点があります。ミラーや集光レンズには、10μm光の透過性に優れた、半導体であるZnSe(セレン化亜鉛)を使うのもCO2レーザーの特徴です。 レーザーが照射されるとミラーや集光レンズの内部に不均一な温度分布が生じるという熱レンズ効果とよばれる現象が起きますが、ZnSeは最も吸収率が低く、熱レンズ効果を小さくする母材とされています。ZnSeを使ってもやはり熱レンズ効果により、焦点位置がレーザー発振器側へ次第にずれてしまうため連続加工では注意が必要です。 また、CO2レーザーは波長が10μm帯のため、レーザー発振器から取り出してファイバー伝送ができません。取り回しの良いファイバー材料の石英がこの波長帯のレーザーを吸収してしまうからです。ファイバー伝送ができないということは、発振器から、加工位置まで、ミラーを用いた空間伝送を行う必要があり、発振器からの距離も制限され、自動化がしにくく産業用ロボットに使うことも難しいのです。 2.YAGレーザー YAGとは、イットリウム(Yttrium)、アルミニウム(Aluminum)、ガーネット(Garnet)の頭文字を取ったものです。気体レーザー溶接の代表であるCO2レーザー溶接に対し、YAGレーザー溶接は固体レーザー溶接の代表です。励起にはフラッシュランプを使い、短い波長のレーザー発振が可能です。 伝送方式がミラーに限られるCO2レーザー溶接に対し、YAGレーザー溶接ではミラーによる伝送に加え光ファイバを使った伝送も可能で、必要に応じて伝送方法を使い分けることができます。また、波長がCO2レーザーに対して1/10と短く、母材へのエネルギー吸収率が高いこともYAGレーザー溶接の利点です。 YAGレーザーの特徴とデメリット レーザー溶接で使われるものは YAGに数%のNd(ネオジム)をドープしたNd:YAGレーザーで波長は1.064μm、医療用でEr(エルビウム)をドープしたEr:YAGレーザーも使われています。 波長の短さをいかし、伝送損失の低いファイバー伝送が可能なのがYAGレーザーの特徴です。レーザーを熱源として初めて自動化やロボット化を実現した技術とされ、ノーマルパルス、Qスイッチ(短時間照射、医療用)、連続発振が可能でその広い応用範囲が期待されてきました。 2~4kWクラスの連続発振YAGレーザーは複数の鋼板を溶接したプレス用部材であるテーラードブランク(Tailored Blanks)の突合せ継手や亜鉛メッキ鋼板の重ね継手溶接で使われ、6~10kWクラスの連続発振レーザーはステンレス鋼板などの溶接に使われてきました。 ただ、第一世代のYAGレーザーは、Ndを活性元素としたランプ励起であり、発振効率は約1~3%と低く(CO2レーザーは10%程度)、発熱も大きかったため、BPPは25~100 mm・mradであり、集光性は良くありませんでした。 また、励起用のフラッシュランプや冷却水などの消耗品を定期的に交換する必要があり、メンテナンスにコストと時間がかかるというデメリットもあり、固体レーザーの先鞭をつけた技術ですが最近ではあまり使われなくなっています。 一方、第二世代のYAGレーザーは、ファイバーレーザーと同じ、Ybを活性元素とした半導体レーザー励起であり、発振効率は約20~30%と高くなっています。媒質形状は冷却性能に優れた薄いディスク型で、熱歪みの発生を補償する構造であるため、BPPは4~24mm・mradとファイバーレーザーに迫る集光性があり、ファイバーレーザーに競合する形で、産業適用されています。 3.ファイバレーザー 「ファイバレーザー」は固体レーザーの一種で、媒質に光ファイバを使います。 増幅用ファイバには、「ダブルクラッドファイバ」という、コアに希土類元素をドープした光ファイバを使います。 また、ファイバの出力側に低反射率ミラー、入射側に高反射率ミラーを装備しています。 ファイバレーザーは、波長が短くビーム集光径を絞ることが可能です。レーザーのエネルギー密度はレーザー溶接と比べてもきわめて高く、アルミなどの高反射材に対しても、深い溶け込みを得ることができます。また、薄板や微細部品の溶接はもちろん、異種金属同士の溶接にも対応できます。さらに、ビームの焦点を自動で設定することができ、非接触で高速溶接もできるため、従来では不可能であった入り組んだ場所のロボット溶接を可能にします。 ファイバーレーザーの特徴とデメリット 扱いが難しく自動化やロボット化に不適なCO2レーザーや効率の悪いYAGレーザーに代わる新たな技術として注目されているのが、高輝度・高出力の固体レーザー、ファイバーレーザーです。 これはレーザー発振器から単に光ファイバーを使って伝送するバルク型レーザーとは異なり、高純度の石英ガラスで作られた光ファイバーに希土類元素のYb3+(イオン化したイッテルビウム)をドープし、外部から半導体レーザーを照射すること(励起)で高効率のレーザー発振を行い、高出力のレーザーを作り出すという技術です。 レーザー媒質、伝送光学系ともファイバーが用いられ、空間光学系のないモノリシックな構造で、励起用の半導体レーザーもファイバー結合型が用いられているため、メンテナンスが不要でロバストな構造となって います。波長はYAGレーザーに近い1.07μmで、レーザー発振用光ファイバーは直径約10~20μm、伝送用光ファイバーは直径約50~300μmで長さ20~50m程度の伝送が可能です。 レーザー発振器は光ファイバー内に組み込まれた反射・共振作用を有する一対のファイバー素子によって構成されるため、取り回しが良くミラー調整やメンテナンスが不要なのもファイバーレーザーの特徴です。このため、自動化や無人化、ロボット化が容易であり、人手不足が深刻化する産業界にとっても重要な技術といえるでしょう。 日本は光ファイバーの研究開発や製造で出遅れている感もありますが、ファイバーレーザーは自動車分野、鉄道車両、鉄鋼、造船など多くの産業分野で使われ、マルチモジュールによる高パワー化、高輝度・高効率化、取り回しの良いファイバー伝送、メンテナンス不要という多くの利点を持ち、加工用レーザーの主力となっています。 記事引用元:https://minsaku.com/articles/post408/ 4.おわりに 今回はレーザー溶接の種類や特徴について解説しました。 船井総研ではロボットやAIの導入に役立つダウンロードコンテンツをご用意しております。 是非ご活用下さい。 ■ダウンロード事例集のご案内 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 板金・溶接加工業様向け 多品種少量溶接ロボット導入事例解説レポート この1冊で多品種少量溶接ロボット導入の具体的事例がわかる! ①多品種少量溶接ロボット導入の進め方 ②多品種少量溶接ロボットにおける具体的事例 ③補助金を活用した溶接ロボット導入成功事例 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー https://lp.funaisoken.co.jp/mt/smart-factory/dltext05-dl.html ■オンラインセミナー開催のお知らせ 多品種少量・一品特注生産 溶接加工業社長セミナー ▼セミナーお申し込みはこちら▼ https://smart-factory.funaisoken.co.jp/event/ 【このような方にオススメ】 従業員200名以下の溶接加工業の社長様 多品種少量生産で一品特注品も多い溶接加工業の社長様 溶接工程を熟練者・職人に依存している溶接加工業の社長様 溶接の熟練者不足・職人不足に頭を悩ませている溶接加工業の社長様 多品種少量生産で一品特注品が多い溶接工程をロボット・自動化したい社長様 【開催日程】 全てオンライン開催となります 2022/03/09 (水) 13:00~15:00 2022/03/14 (月) 13:00~15:00 2022/03/24 (木) 13:00~15:00 2022/03/30 (水) 13:00~15:00 お申し込みはこちらから⇒ このセミナーは終了しました。最新のセミナーはこちらから。 https://smart-factory.funaisoken.co.jp/event/   [sc name="welding-robot"][/sc]

国内初登場!多品種少量生産対応“NC旋盤専用”スマートロボットシステムを解説

2020.12.11

中小製造業において、多品種少量生産のロボット化・自動化は喫緊の課題であると言えるでしょう。 しかし、大量生産のロボット化・自動化とは異なり多品種少量生産のロボット化・自動化には様々な課題があります。 製造業における自動化の機運は高まりを見せておりますが、中小規模の製造企業における導入率は依 然低い水準となっております。その理由として、多品種少量生産ゆえの自動化量産効果の見えづらさ、段取り替え頻度の高さとそれに必要な時間と手間に対するためらいが大きく作用していると考えられます。 今回は、導入が簡単で段取り替えも手軽におこなえ、少ない投資額で高い汎用性を持つワーク供給装置を提供する国内初登場の多品種少量生産に対応したNC旋盤専用スマートロボットシステムを解説していきます。 1.多品種少量生産を可能にするスマートロボットシステムとは? 多品種少量生産におけるロボット化・自動化はロボットを導入するユーザー自体がそれなりの知識と経験を持っていることが必要となります。 多品種少量生産のロボット化・自動化においては、いかにロボット稼働率を上げ(段取り替えロスを少なくし)、いかに投資対効果を捻出し(低投資で最大の効果を出し)、いかに生産性を向上させるか(浮いた工数をどう活用するか)、が重要でSIer任せの構想設計ではなくユーザーの技量が大きく関わってきます。 中小製造業の多品種少量生産におけるロボット活用を阻む大きな項目として「ロボットティーチングの難しさ」、「多設備での多品種少量生産」があげられます。 そのような課題を一挙に解決するロボットシステムが「スマートロボットシステム」です。 スマートロボットシステムの特徴として以下があげられます。 2.スマートロボットシステムの特徴 「簡単設定」 設定画面の案内に従ってワークや加工機の情報を入力していくことで必要な設定入力がおこなえ、専門 的なロボット知識がなくても、ロボットに作業をさせることができます。 「ティーチングレス」 ロボット操作に慣れない方にはハードルが高く感じられる、ワークの取出し・受渡し位置や途中の移動経路を設定するためのティーチング作業を自動化。ワークや加工機の変更、レイアウト変更時などの再設定もシステム業者に頼らず自分たちでおこなえるため、導入後の時間や費用が節約できます。 「確実なワーク供給(芯ずれ吸収・押付け受渡し)」 設置・移動時、ワーク切替時や稼働中の振動などでロボットの動作位置に微妙なずれが発生しても、異常なくワーク供給を継続できるよう、芯ずれ吸収(コンプライアンス)機能を搭載しています。本機能により、ワークや装置に過剰な負荷なく加工機と供給ロボットの同時クランプが可能になります。 また、専用関発の伸縮式グリッパでワーク押し付け状態を確認して受け渡しますので、旋盤のような横向 きでのワーク供給も安定しておこなえます。 「リモート管理機能」 加工完了数やエラー発生などの運転状況や作動状態の画像を、遠隔地のスマートフォンやタブレット端 末から確認することができます。 「移動設置容易な収納式キャスター」 設置時には収納、移動時には伸⻑するキャスターにより、移動時の手間が省け、再設置時のアジャスタボルトの再調整が不要です。 「手動パルス発生器(手パハンドル)対応」 製造現場の皆さんが加工装置の設定等で使い慣れている手動パルス発生器による手動でのティーチングに対応しています。 「コンテナ式ワーク供給ユニット」 工場で普段お使いのコンテナBOX にワークを入れた状態での連続自動供給を実現する周辺装置です。ワークを簡易な間仕切りでコンテナBOX に収納して台車で供給すれば、ロボットシステムとのソフトウェ ア連携により、面倒なティーチングなしに簡単な設定だけで、多様なワークの取出し・供給が可能になり ます。 3.スマートロボットシステムシステムの活用方法とは 以上のようにスマートロボットシステムはロボットや自動化の知識が無くとも、導入後すぐに多品種少量生産に対応したロボットシステムを構築することが可能です。 例えば、午前中は旋盤1号機でA品種をロボットで加工し午後は旋盤2号機でB品種とC品種をロボットで加工、夜勤では旋盤3号機でD品種をロボットで加工、といったように設置場所や加工設備に囚われることなくロボットを活用することが可能となります。 既存の量産ライン対応型のロボットシステムでは成し得なかった「多品種少量生」が可能です。 日々の生産工程の見直し、人員配置の見直しによっては、ユーザーのアイディア次第で劇的な生産性向上が見込めるでしょう。 4.おわりに 今回は多品種少量生産対応“NC旋盤専用”スマートロボットシステムについて解説しました。 導入を検討してみたい企業様、話だけ聞いてみたいという企業様、下記の問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。 https://lp.funaisoken.co.jp/mt/form01/inquiry-S045.html?siteno=S045 船井総研ではロボットやAIの導入に役立つダウンロードコンテンツやセミナーをご用意しております。 ■オンラインセミナー開催のお知らせ このセミナーは終了しました。最新のセミナーはこちらから。 https://smart-factory.funaisoken.co.jp/event/ 機械加工業の為の初めてのAI&ロボット活用!社長セミナー(オンライン) マシニングセンタ・NC旋盤・複合加工機等を保有していて多品種少量生産の熟練技術・職人技術・人手の掛かる業務にAI&ロボットを活用して自動化&産性UP! 2/16(火)、18(木)、24(水) 13:00~15:00 ↓↓↓セミナー詳細は下記からご覧ください↓↓↓ このセミナーは終了しました。最新のセミナーはこちらから。 https://smart-factory.funaisoken.co.jp/event/ ■ダウンロード事例集のご案内 https://smart-factory.funaisoken.co.jp/download/automation-robotization-examples-02/ 全国の先進的な工場が取り組む「自動化・ロボット化」の事例をご紹介! 中小製造業において、多品種少量生産のロボット化・自動化は喫緊の課題であると言えるでしょう。 しかし、大量生産のロボット化・自動化とは異なり多品種少量生産のロボット化・自動化には様々な課題があります。 製造業における自動化の機運は高まりを見せておりますが、中小規模の製造企業における導入率は依 然低い水準となっております。その理由として、多品種少量生産ゆえの自動化量産効果の見えづらさ、段取り替え頻度の高さとそれに必要な時間と手間に対するためらいが大きく作用していると考えられます。 今回は、導入が簡単で段取り替えも手軽におこなえ、少ない投資額で高い汎用性を持つワーク供給装置を提供する国内初登場の多品種少量生産に対応したNC旋盤専用スマートロボットシステムを解説していきます。 1.多品種少量生産を可能にするスマートロボットシステムとは? 多品種少量生産におけるロボット化・自動化はロボットを導入するユーザー自体がそれなりの知識と経験を持っていることが必要となります。 多品種少量生産のロボット化・自動化においては、いかにロボット稼働率を上げ(段取り替えロスを少なくし)、いかに投資対効果を捻出し(低投資で最大の効果を出し)、いかに生産性を向上させるか(浮いた工数をどう活用するか)、が重要でSIer任せの構想設計ではなくユーザーの技量が大きく関わってきます。 中小製造業の多品種少量生産におけるロボット活用を阻む大きな項目として「ロボットティーチングの難しさ」、「多設備での多品種少量生産」があげられます。 そのような課題を一挙に解決するロボットシステムが「スマートロボットシステム」です。 スマートロボットシステムの特徴として以下があげられます。 2.スマートロボットシステムの特徴 「簡単設定」 設定画面の案内に従ってワークや加工機の情報を入力していくことで必要な設定入力がおこなえ、専門 的なロボット知識がなくても、ロボットに作業をさせることができます。 「ティーチングレス」 ロボット操作に慣れない方にはハードルが高く感じられる、ワークの取出し・受渡し位置や途中の移動経路を設定するためのティーチング作業を自動化。ワークや加工機の変更、レイアウト変更時などの再設定もシステム業者に頼らず自分たちでおこなえるため、導入後の時間や費用が節約できます。 「確実なワーク供給(芯ずれ吸収・押付け受渡し)」 設置・移動時、ワーク切替時や稼働中の振動などでロボットの動作位置に微妙なずれが発生しても、異常なくワーク供給を継続できるよう、芯ずれ吸収(コンプライアンス)機能を搭載しています。本機能により、ワークや装置に過剰な負荷なく加工機と供給ロボットの同時クランプが可能になります。 また、専用関発の伸縮式グリッパでワーク押し付け状態を確認して受け渡しますので、旋盤のような横向 きでのワーク供給も安定しておこなえます。 「リモート管理機能」 加工完了数やエラー発生などの運転状況や作動状態の画像を、遠隔地のスマートフォンやタブレット端 末から確認することができます。 「移動設置容易な収納式キャスター」 設置時には収納、移動時には伸⻑するキャスターにより、移動時の手間が省け、再設置時のアジャスタボルトの再調整が不要です。 「手動パルス発生器(手パハンドル)対応」 製造現場の皆さんが加工装置の設定等で使い慣れている手動パルス発生器による手動でのティーチングに対応しています。 「コンテナ式ワーク供給ユニット」 工場で普段お使いのコンテナBOX にワークを入れた状態での連続自動供給を実現する周辺装置です。ワークを簡易な間仕切りでコンテナBOX に収納して台車で供給すれば、ロボットシステムとのソフトウェ ア連携により、面倒なティーチングなしに簡単な設定だけで、多様なワークの取出し・供給が可能になり ます。 3.スマートロボットシステムシステムの活用方法とは 以上のようにスマートロボットシステムはロボットや自動化の知識が無くとも、導入後すぐに多品種少量生産に対応したロボットシステムを構築することが可能です。 例えば、午前中は旋盤1号機でA品種をロボットで加工し午後は旋盤2号機でB品種とC品種をロボットで加工、夜勤では旋盤3号機でD品種をロボットで加工、といったように設置場所や加工設備に囚われることなくロボットを活用することが可能となります。 既存の量産ライン対応型のロボットシステムでは成し得なかった「多品種少量生」が可能です。 日々の生産工程の見直し、人員配置の見直しによっては、ユーザーのアイディア次第で劇的な生産性向上が見込めるでしょう。 4.おわりに 今回は多品種少量生産対応“NC旋盤専用”スマートロボットシステムについて解説しました。 導入を検討してみたい企業様、話だけ聞いてみたいという企業様、下記の問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。 https://lp.funaisoken.co.jp/mt/form01/inquiry-S045.html?siteno=S045 船井総研ではロボットやAIの導入に役立つダウンロードコンテンツやセミナーをご用意しております。 ■オンラインセミナー開催のお知らせ このセミナーは終了しました。最新のセミナーはこちらから。 https://smart-factory.funaisoken.co.jp/event/ 機械加工業の為の初めてのAI&ロボット活用!社長セミナー(オンライン) マシニングセンタ・NC旋盤・複合加工機等を保有していて多品種少量生産の熟練技術・職人技術・人手の掛かる業務にAI&ロボットを活用して自動化&産性UP! 2/16(火)、18(木)、24(水) 13:00~15:00 ↓↓↓セミナー詳細は下記からご覧ください↓↓↓ このセミナーは終了しました。最新のセミナーはこちらから。 https://smart-factory.funaisoken.co.jp/event/ ■ダウンロード事例集のご案内 https://smart-factory.funaisoken.co.jp/download/automation-robotization-examples-02/ 全国の先進的な工場が取り組む「自動化・ロボット化」の事例をご紹介!

補助金を活用したロボット導入のすすめ(補助金活用のポイントや注意点等を解説)

2020.11.30

ロボット導入には大きな設備投資が伴います。 産業用ロボットは単体を購入するだけでは機能しない為にハンドエフェクターや治具等をカスタマイズを行い、各社の製品や加工に合わせてシステムを作りこんでいく必要があります。 その為、ロボット単価の十倍近い費用が掛かってくる事も普通です。 そこで、初期投資費用を抑えて産業用ロボットを導入する為には、国や地方自治体による「補助金」を活用する事がとても重要となってきます。 昨今では様々な補助金があり、その利用も一般的になってきていますが、まだ活用されていない方に向けて補助金活用のポイントを本記事では述べていきます。 1.目的にあった補助金を探す まずは製造業向けの代表的な補助金をご紹介します。(2020年時点) もちろん補助金によって採択の要件や応募条件等は違いますが、どれも上限額1000万円クラスの 補助金となっており、採択された場合の効果の大きい補助金になります。 ・ものづくり補助金 中小企業向きの補助金の中でも、特に有名で活用しやすい補助金です。 設備投資の補助金ですが、革新性のある開発要素が必要です。 ・連携ものづくり補助金 ものづくり補助金の連携バージョンとも言える補助金です。複数の中小企業・小規模事業者等が連携して取り組む設備投資が対象の補助金です。 ・サプライチェーン補助金 「全国どこでも事業が可能な立地補助金」です。立地補助金なので、設備だけでなく建物も補助対象になるのが一番の特徴です。工場新設、生産ラインの新設、増設が対象です。 ・エネ合 省エネ補助金の本命とも言える補助金で、工場全体の省エネ事業や、空調設備や産業用モーターなどを高効率化機器への置き換えが対象です。 ・エネ合(生産設備) 「エネ合」の生産設備入れ替えに限定された補助金です。 ・革新的事業展開(東京都) 最新機械設備の導入を支援してくれる補助金です。更なる発展に向けた競争力強化、成長産業分野への参入、IoT・ロボット活用、後継者によるイノベーションを行う事業が対象です。 ・コロナ対策設備投資(東京都) 感染症対策関連商品製造のための設備投資に使える補助金です。感染症対策関連商品だけでなく、感染症対策関連商品を作るために必要な部品等でも対象となり、意外と幅広く活用できます。 この様に多くの補助金が国や地方自治体から出されています。 今回は東京都の補助金しか記載していませんが、各都道府県でも同様な補助金は沢山ありますので、 各地方自治体のHP等から補助金の確認をする事をお勧めします。 2.募集要項を確認する。 補助金を調べた後は、それぞれの補助金の募集要項をしっかりと確認しましょう。 補助金によって違いますが、もっとも代表的なものづくり補助金においても事業計画期間において、「給与支給総額が年率平均1.5%以上向上」、「事業場内最低賃金が地域別最低賃金+30円」を満たすこと等が必須となり、未達の場合は、一定の場合を除き、補助金額の一部返還を求めらる可能性がありますという要項もあります。 補助金を申請した事で賃金の引上げが発生し、補助金額より高い支出が出るという場合も十分にあり得ますので注意が必要です。 自社の取り組み内容が募集要項に該当するか慎重に判断しましょう。 3.自動化システムの構想と費用確認 補助金の公募開始前からシステムインテグレータ等に自動化の相談し、構想や概算費用を算出しておく様に準備をしましょう。 補助金に応募してから自動化の検討を進めるではかなり日程がタイトになってしまい結果良いシステムを設計する事が困難になってしまいます。 4.補助金への応募(公募期間を忘れず確認) 各補助金の公募期間をしっかりと把握して準備をしておき、公募開始されたのを確認してから応募しましょう。 補助金への応募開始より様々な資料を作成し提出する必要が出てきます。 応募~補助金採択~交付申請から交付決定~設置完了報告~稼働方向など、長期的に申請書類を作成する必要がありますので相応の労力が必要となってきます。 又、この資料の作り方次第で補助金の採択結果につながりますので、補助金採択の段階で非採択となってしまう事もあります。 採択される為にもある程度のポイントを押えた申請書類の作成が必要であり何度も応募はするが採択されないという企業もありますのでご注意下さい。 申請書類は制度によって異なりますが、一般的には事業計画書や経費明細表などが必要となります。 事業計画書は、それぞれの補助金ごとの審査基準に合わせて作成する必要があります。 以下の点に注意して申請資料を作成することをおすすめします。 ・審査基準を満たしている根拠を示す 審査項目の審査基準を理解したら、その審査基準を満たしている具体的な根拠を示す必要があります。 根拠を示す場合は出来るだけ定量的に客観的な事実を示して下さい。曖昧な表現や可能性では審査基準を満たしていないと判断されかねません。 ・専門用語は使わない 申請書に業界独自の専門用語を多く使わないようにしましょう。又は解説もしっかりとしましょう。 審査員は、業界に精通している人ばかりであるとは限りませんし、審査件数はたくさんあります。最初から読む気にならないような事業計画書は、不利になります。 ・目標を明確に数値化する 設備導入など補助事業を実施することで、具体的に何が何%改善されるのか、コストが何円下がるのか、何秒製造時間が減少するのかなど、具体的に数値化された目標を記載すると、理解されやすい事業計画書となります。 ・現状の把握・分析を行う 自社の財務状況、競合他社の動向や市場の推移などの現状把握や分析を行った上で将来の計画を立てる必要があります。計画と整合性がとれていなければ、説得力の無い計画書になってしまいます。 ・税理士に相談する 税理士によっては補助金の相談に乗ってくれる場合もあります。 顧問税理士が補助金申請作成に精通していない場合には、補助金の採択実績がある税理士に相談するのもよいでしょう。 5.採択と交付申請 補助金に応募してから1か月~2か月後に採択結果が通知されます。 無事に採択された場合、次は交付申請を行う必要があります。 交付申請には、設備投資の詳細な仕様や価格も必要なのでこの段階ではシステムの構想が出来上がっている状態が望ましいです。 更に合い見積もりの提示を求められる場合もありますが、合い見積もりが不可能な場合は業者選定理由書を作成し承認を得る必要がありますのでご注意下さい。 6.交付後報告 交付申請から更に1か月程度後に交付決定が通知されます。 交付決定通知が届いてから設備メーカーやインテグレータへの注文書を提出する必要があります。 交付決定前に稼働している設備に対しては補助の対象から外れる場合もありますので注意が必要です。 更に補助金を申請してから一定期間内に据え付け完了報告を行う必要があります。 注文書を提出してから納入までのリードタイムもありますので、決められた期間内に設置を完了して報告する事も注意が必要です。 そして、据え付け完了後も定期的に事業計画の進捗報告を行う必要もあります。 補助金を採択される前より、むしろこちらの方が大変かもしれません。 このように補助金を活用する為には、長期的に申請、報告を繰り替える必要があります。 設備投資を行う上で非常に有効な補助金ですが、申請、報告にかなりの工数を割く必要もあり、なかなか初めて利用される方には障壁となるでしょう。 昨今では補助金専門のコンサルティング企業も多くあり、成功報酬型のコンサル企業もあります。 初めて補助金を使う方や、出来るだけ工数を割きたくない方等はこちらを利用する事をお勧めします。 一般的に成功報酬型の場合、補助額の10~20%を支払う事が多いようです。 専門コンサルは採択率を上げる為の独自の手法を持っており、個人が慣れない作業で応募するよりも圧倒的に採択率が高い為、確実に採択を取りたい場合時にも活用する事で採択が期待出来ます。 今回は補助金を活用する為のポイントについて述べさせて頂きましたが如何でしょうか。 本年度も残り少ないですが、来年度には、また新たに補助金の情報が更新されると思われます。 設備投資や事業展開を検討中の方は、こまめに補助金をチェックしていきましょう。 7.おわりに 今回はロボット導入における補助金活用について解説しました。 船井総研ではロボットやAIの導入に役立つダウンロードコンテンツをご用意しております。 ■ダウンロード事例集のご案内 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 自動化・ロボット化事例集 vol.2 本事例集は、全国の先進的な工場が取り組む「自動化・ロボット化」の事例をまとめたものとなります。 これから自動化・ロボット化に取組もうと考える皆さまに、 「工場にロボット・IoTを導入する」ための具体的なノウハウを、 事例を通して知っていただくことを目的に作成しました。 ※こちらの事例集は、導入を検討している工場の担当者様限定となっております。 同業他社、メーカーや商社、SI事業者の方にはご送付をお断わりさせていただいております。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー https://smart-factory.funaisoken.co.jp/download/automation-robotization-examples-02/ ロボット導入には大きな設備投資が伴います。 産業用ロボットは単体を購入するだけでは機能しない為にハンドエフェクターや治具等をカスタマイズを行い、各社の製品や加工に合わせてシステムを作りこんでいく必要があります。 その為、ロボット単価の十倍近い費用が掛かってくる事も普通です。 そこで、初期投資費用を抑えて産業用ロボットを導入する為には、国や地方自治体による「補助金」を活用する事がとても重要となってきます。 昨今では様々な補助金があり、その利用も一般的になってきていますが、まだ活用されていない方に向けて補助金活用のポイントを本記事では述べていきます。 1.目的にあった補助金を探す まずは製造業向けの代表的な補助金をご紹介します。(2020年時点) もちろん補助金によって採択の要件や応募条件等は違いますが、どれも上限額1000万円クラスの 補助金となっており、採択された場合の効果の大きい補助金になります。 ・ものづくり補助金 中小企業向きの補助金の中でも、特に有名で活用しやすい補助金です。 設備投資の補助金ですが、革新性のある開発要素が必要です。 ・連携ものづくり補助金 ものづくり補助金の連携バージョンとも言える補助金です。複数の中小企業・小規模事業者等が連携して取り組む設備投資が対象の補助金です。 ・サプライチェーン補助金 「全国どこでも事業が可能な立地補助金」です。立地補助金なので、設備だけでなく建物も補助対象になるのが一番の特徴です。工場新設、生産ラインの新設、増設が対象です。 ・エネ合 省エネ補助金の本命とも言える補助金で、工場全体の省エネ事業や、空調設備や産業用モーターなどを高効率化機器への置き換えが対象です。 ・エネ合(生産設備) 「エネ合」の生産設備入れ替えに限定された補助金です。 ・革新的事業展開(東京都) 最新機械設備の導入を支援してくれる補助金です。更なる発展に向けた競争力強化、成長産業分野への参入、IoT・ロボット活用、後継者によるイノベーションを行う事業が対象です。 ・コロナ対策設備投資(東京都) 感染症対策関連商品製造のための設備投資に使える補助金です。感染症対策関連商品だけでなく、感染症対策関連商品を作るために必要な部品等でも対象となり、意外と幅広く活用できます。 この様に多くの補助金が国や地方自治体から出されています。 今回は東京都の補助金しか記載していませんが、各都道府県でも同様な補助金は沢山ありますので、 各地方自治体のHP等から補助金の確認をする事をお勧めします。 2.募集要項を確認する。 補助金を調べた後は、それぞれの補助金の募集要項をしっかりと確認しましょう。 補助金によって違いますが、もっとも代表的なものづくり補助金においても事業計画期間において、「給与支給総額が年率平均1.5%以上向上」、「事業場内最低賃金が地域別最低賃金+30円」を満たすこと等が必須となり、未達の場合は、一定の場合を除き、補助金額の一部返還を求めらる可能性がありますという要項もあります。 補助金を申請した事で賃金の引上げが発生し、補助金額より高い支出が出るという場合も十分にあり得ますので注意が必要です。 自社の取り組み内容が募集要項に該当するか慎重に判断しましょう。 3.自動化システムの構想と費用確認 補助金の公募開始前からシステムインテグレータ等に自動化の相談し、構想や概算費用を算出しておく様に準備をしましょう。 補助金に応募してから自動化の検討を進めるではかなり日程がタイトになってしまい結果良いシステムを設計する事が困難になってしまいます。 4.補助金への応募(公募期間を忘れず確認) 各補助金の公募期間をしっかりと把握して準備をしておき、公募開始されたのを確認してから応募しましょう。 補助金への応募開始より様々な資料を作成し提出する必要が出てきます。 応募~補助金採択~交付申請から交付決定~設置完了報告~稼働方向など、長期的に申請書類を作成する必要がありますので相応の労力が必要となってきます。 又、この資料の作り方次第で補助金の採択結果につながりますので、補助金採択の段階で非採択となってしまう事もあります。 採択される為にもある程度のポイントを押えた申請書類の作成が必要であり何度も応募はするが採択されないという企業もありますのでご注意下さい。 申請書類は制度によって異なりますが、一般的には事業計画書や経費明細表などが必要となります。 事業計画書は、それぞれの補助金ごとの審査基準に合わせて作成する必要があります。 以下の点に注意して申請資料を作成することをおすすめします。 ・審査基準を満たしている根拠を示す 審査項目の審査基準を理解したら、その審査基準を満たしている具体的な根拠を示す必要があります。 根拠を示す場合は出来るだけ定量的に客観的な事実を示して下さい。曖昧な表現や可能性では審査基準を満たしていないと判断されかねません。 ・専門用語は使わない 申請書に業界独自の専門用語を多く使わないようにしましょう。又は解説もしっかりとしましょう。 審査員は、業界に精通している人ばかりであるとは限りませんし、審査件数はたくさんあります。最初から読む気にならないような事業計画書は、不利になります。 ・目標を明確に数値化する 設備導入など補助事業を実施することで、具体的に何が何%改善されるのか、コストが何円下がるのか、何秒製造時間が減少するのかなど、具体的に数値化された目標を記載すると、理解されやすい事業計画書となります。 ・現状の把握・分析を行う 自社の財務状況、競合他社の動向や市場の推移などの現状把握や分析を行った上で将来の計画を立てる必要があります。計画と整合性がとれていなければ、説得力の無い計画書になってしまいます。 ・税理士に相談する 税理士によっては補助金の相談に乗ってくれる場合もあります。 顧問税理士が補助金申請作成に精通していない場合には、補助金の採択実績がある税理士に相談するのもよいでしょう。 5.採択と交付申請 補助金に応募してから1か月~2か月後に採択結果が通知されます。 無事に採択された場合、次は交付申請を行う必要があります。 交付申請には、設備投資の詳細な仕様や価格も必要なのでこの段階ではシステムの構想が出来上がっている状態が望ましいです。 更に合い見積もりの提示を求められる場合もありますが、合い見積もりが不可能な場合は業者選定理由書を作成し承認を得る必要がありますのでご注意下さい。 6.交付後報告 交付申請から更に1か月程度後に交付決定が通知されます。 交付決定通知が届いてから設備メーカーやインテグレータへの注文書を提出する必要があります。 交付決定前に稼働している設備に対しては補助の対象から外れる場合もありますので注意が必要です。 更に補助金を申請してから一定期間内に据え付け完了報告を行う必要があります。 注文書を提出してから納入までのリードタイムもありますので、決められた期間内に設置を完了して報告する事も注意が必要です。 そして、据え付け完了後も定期的に事業計画の進捗報告を行う必要もあります。 補助金を採択される前より、むしろこちらの方が大変かもしれません。 このように補助金を活用する為には、長期的に申請、報告を繰り替える必要があります。 設備投資を行う上で非常に有効な補助金ですが、申請、報告にかなりの工数を割く必要もあり、なかなか初めて利用される方には障壁となるでしょう。 昨今では補助金専門のコンサルティング企業も多くあり、成功報酬型のコンサル企業もあります。 初めて補助金を使う方や、出来るだけ工数を割きたくない方等はこちらを利用する事をお勧めします。 一般的に成功報酬型の場合、補助額の10~20%を支払う事が多いようです。 専門コンサルは採択率を上げる為の独自の手法を持っており、個人が慣れない作業で応募するよりも圧倒的に採択率が高い為、確実に採択を取りたい場合時にも活用する事で採択が期待出来ます。 今回は補助金を活用する為のポイントについて述べさせて頂きましたが如何でしょうか。 本年度も残り少ないですが、来年度には、また新たに補助金の情報が更新されると思われます。 設備投資や事業展開を検討中の方は、こまめに補助金をチェックしていきましょう。 7.おわりに 今回はロボット導入における補助金活用について解説しました。 船井総研ではロボットやAIの導入に役立つダウンロードコンテンツをご用意しております。 ■ダウンロード事例集のご案内 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 自動化・ロボット化事例集 vol.2 本事例集は、全国の先進的な工場が取り組む「自動化・ロボット化」の事例をまとめたものとなります。 これから自動化・ロボット化に取組もうと考える皆さまに、 「工場にロボット・IoTを導入する」ための具体的なノウハウを、 事例を通して知っていただくことを目的に作成しました。 ※こちらの事例集は、導入を検討している工場の担当者様限定となっております。 同業他社、メーカーや商社、SI事業者の方にはご送付をお断わりさせていただいております。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー https://smart-factory.funaisoken.co.jp/download/automation-robotization-examples-02/

製造業におけるDXの進め方

2020.12.07

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」と定義されています。 DX化することで得られるメリットはたくさんあります。詳しくはこちらのコラムで紹介しておりますのでぜひご覧ください。 「AIとデジタル化の波は避けられない」 さて、「DX化」という言葉をよく耳にするようになった一方で、「製造DXのメリット・導入ポイント」「なぜ日本はDX化が進まないのか」「DX化が失敗する理由」というようなタイトルの記事をよく目にするようにもなりました。 経済産業省「DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~」 によると、生産プロセスに関する設備の稼働状況などのデータ収集を行っている企業の割合は、2019年度は51.0%となっており、2018 年度調査時より7%減少しております。 DX化を目指す一方で、現状は苦戦している企業が多いことがわかります。さらにこれからは、既存システムは変化していく状況に合わせて更新する必要があります。そのたびに要件は複雑になるため、既存システムの保守費は高額になると言われています。 DX化を進めていくことは必須と叫ばれているにも関わらず、進まないのはなぜでしょうか? その理由の一つに、日本人特有のマインドが関係していることが考えられます。日本人は1950~60年代の高度経済成長の成功体験が非常に大きく、その時代から何十年もかけて培われた世界的にも最高峰の現場による改善活動のおかげで、逆にDX化に踏み込めない思考になっています。この思考がDXというある意味システムに縛られる状況について、抵抗が生まれているのではないでしょうか。長年にわたり現場改善で運用していきたものをシステムに置きかえるのは容易ではありません。海外においては、日本と比較した場合、現場の声はさほど強くありません。その為、システムで現場を縛ることができ、DX化は進みやすい傾向があります。一方で日本では改善活動を行ってきた現場の力が強く、ITシステムが現場運用に合わせないといけないという状況が多く発生しています。その為、要件が複雑になり(もしくはシステム化できない)なかなか前に進んでいきません。 「現状はシステムに頼らなくても問題がない」と考えている現場の方は多いのではないのでしょうか。現場の力>ITシステムの構図が日本でDXが進まない根本要因と考えています。 とはいえ、やはりDX化を進めなければいけないのは明白です。 我々は、情報をもとに経営の意思決定をしなければなりません。現代においては営業部や製造部など多方面から様々な種類の情報収集するスピードが求められます、また、集められる情報は質・精度が高い必要があります。「高い質・精度の情報をリアルタイムで収集し、正確な情報を基に分析を行い経営判断する」これが今の時代に求められていることです。不確かな情報を手作業で取りまとめて資料作成に時間を費やす時代ではないということです。 それではどのように進めたらよいか? 中小企業の製造業に特化した船井総合研究所AI・ロボット支援室では、ロボットやAIの導入に役立つやセミナーをご用意しております。 この機会にぜひご参加ください。 ■ダウンロード事例集のご案内 https://smart-factory.funaisoken.co.jp/download/201208/ ■セミナー開催のお知らせ このセミナーは終了しました。最新のセミナーはこちらから。 https://smart-factory.funaisoken.co.jp/event/ 機械加工業の為の初めてのAI&ロボット活用!社長セミナー(オンライン) マシニングセンタ・NC旋盤・複合加工機等を保有していて多品種少量生産の熟練技術・職人技術・人手の掛かる業務にAI&ロボットを活用して自動化&生産性UP! 2/16(火)、18(木)、24(水) 13:00~15:00 DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」と定義されています。 DX化することで得られるメリットはたくさんあります。詳しくはこちらのコラムで紹介しておりますのでぜひご覧ください。 「AIとデジタル化の波は避けられない」 さて、「DX化」という言葉をよく耳にするようになった一方で、「製造DXのメリット・導入ポイント」「なぜ日本はDX化が進まないのか」「DX化が失敗する理由」というようなタイトルの記事をよく目にするようにもなりました。 経済産業省「DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~」 によると、生産プロセスに関する設備の稼働状況などのデータ収集を行っている企業の割合は、2019年度は51.0%となっており、2018 年度調査時より7%減少しております。 DX化を目指す一方で、現状は苦戦している企業が多いことがわかります。さらにこれからは、既存システムは変化していく状況に合わせて更新する必要があります。そのたびに要件は複雑になるため、既存システムの保守費は高額になると言われています。 DX化を進めていくことは必須と叫ばれているにも関わらず、進まないのはなぜでしょうか? その理由の一つに、日本人特有のマインドが関係していることが考えられます。日本人は1950~60年代の高度経済成長の成功体験が非常に大きく、その時代から何十年もかけて培われた世界的にも最高峰の現場による改善活動のおかげで、逆にDX化に踏み込めない思考になっています。この思考がDXというある意味システムに縛られる状況について、抵抗が生まれているのではないでしょうか。長年にわたり現場改善で運用していきたものをシステムに置きかえるのは容易ではありません。海外においては、日本と比較した場合、現場の声はさほど強くありません。その為、システムで現場を縛ることができ、DX化は進みやすい傾向があります。一方で日本では改善活動を行ってきた現場の力が強く、ITシステムが現場運用に合わせないといけないという状況が多く発生しています。その為、要件が複雑になり(もしくはシステム化できない)なかなか前に進んでいきません。 「現状はシステムに頼らなくても問題がない」と考えている現場の方は多いのではないのでしょうか。現場の力>ITシステムの構図が日本でDXが進まない根本要因と考えています。 とはいえ、やはりDX化を進めなければいけないのは明白です。 我々は、情報をもとに経営の意思決定をしなければなりません。現代においては営業部や製造部など多方面から様々な種類の情報収集するスピードが求められます、また、集められる情報は質・精度が高い必要があります。「高い質・精度の情報をリアルタイムで収集し、正確な情報を基に分析を行い経営判断する」これが今の時代に求められていることです。不確かな情報を手作業で取りまとめて資料作成に時間を費やす時代ではないということです。 それではどのように進めたらよいか? 中小企業の製造業に特化した船井総合研究所AI・ロボット支援室では、ロボットやAIの導入に役立つやセミナーをご用意しております。 この機会にぜひご参加ください。 ■ダウンロード事例集のご案内 https://smart-factory.funaisoken.co.jp/download/201208/ ■セミナー開催のお知らせ このセミナーは終了しました。最新のセミナーはこちらから。 https://smart-factory.funaisoken.co.jp/event/ 機械加工業の為の初めてのAI&ロボット活用!社長セミナー(オンライン) マシニングセンタ・NC旋盤・複合加工機等を保有していて多品種少量生産の熟練技術・職人技術・人手の掛かる業務にAI&ロボットを活用して自動化&生産性UP! 2/16(火)、18(木)、24(水) 13:00~15:00